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地域観光課題の取組事例

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DMO・観光協会・観光行政・事業者の皆さんの地域課題への取組み内容や解決事例、関連情報をまとめています。訪日客戦略設計や地域PRとDXの合意形成といったマーケティングやブランディ…
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地域観光課題の取組事例マガジン新登場!&記事化可能な情報募集します

リピーターの方や記事を読む前に提供したい情報がある方は▼ 「地域課題への取組」情報提供|応募フォームリンクはコチラ 1.具体的なお悩みを持つ方へのヒントになるマガジンを目指します旅館・観光業界70年の実績を持つAAPグループが運営するオウンドメディア「リゾLAB」は、観光リゾートビジネスのさらなる発展を願い、そのヒントを毎週新しい記事として発信しています。 2019年9月より少しづつ記事作成公開を行い、2020年1月に正式ローンチ、2024年1月よりnoteプラットフォー

今あるモノを活かして再生!~茨城県の地域活性化「観光事例」をご紹介~

―地域活性化=既存のものを活かすこと― みなさんはじめまして。コラム担当のあらぽんです。 今年の1月からOtanomi内で記事作成の担当をさせていただいています。 地域貢献をしたい、副業に挑戦してみたい方におすすめのサイト。 地域の『課題』と解決できるスキルを有する『ヒト』とを結ぶマッチング「Otanomi(オタノミ)」へはこちらから。 今回、お話ししようと思う題材は『茨城県で行っている地域活性化』について。 茨城県を取り上げる理由は、私たちが茨城県の「起業型地域おこし

税収52億円のゆくえ!宿泊税と市民の暮らしの関係とは?

京都を訪れた観光客の皆さんにに納めていただく宿泊税。 昨年度の税収は過去最高の約52億円にものぼります。 で、何に使ってんの? 実は、普段目にする色々なところで、市民の暮らしを良くするためにも使われているんです。 その実態を追いました! 宿泊税とは宿泊税とは、ホテルや旅館などの宿泊者(※)に対して課される税金。 京都市では、東京都・大阪府に続く全国3例目として2018年10月に導入しました。 2023年度の税収は過去最高の年間52億円にのぼります。 (※修学旅行その他

美しい京都のまちを守るために。散乱ごみ対策の現場から

海外から京都を訪れた皆さんが感動することのひとつが「まちの清潔さ」 「満足度調査」では毎年、寺社や景観、自然に並ぶ上位です。 そんな美しいまち京都を、地域や事業者の皆さんと一緒になって支える職員の奮闘や思いを密着取材しました! きめ細やかな収集活動今回取材をしたのは、京都市環境政策局循環型社会推進部まち美化推進課(以下、まち美化推進課)の井上さん。 今年4月に現在の部署に配属され、朝は祇園、昼は嵐山など、日々、地域の方と連携しながら美化活動に取り組んでいます。 井上さん

オーバーツーリズムから生活を守る 京都府伊根町の「舟屋」を訪ねた

 増えすぎた観光客による混雑が地元の人たちの生活を脅かす「オーバーツーリズム」。コロナ禍が落ち着いてインバウンド(訪日外国人客)が急増する中、全国各地の有名観光地で、この問題が深刻化している。美しい海と舟屋の眺めで知られる京都府の伊根町では今年6月から、狭い生活道路の渋滞を解消する「パーク・アンド・バスライド」の実証実験が始まった。伊根はドラマのロケ地にもなり、インバウンドの人気が高い。10月初旬の平日、伊根湾に面した静かな町を歩いてみた。    京都府北部の伊根町は、古

オーバーツーリズムのバリ島、現地を応援する気持ちでゆるくサステナブルに旅をした

「ノマド」という言葉が浸透して久しい。 場所やオフィスに縛られず、リモートワークしながら好きな場所で長期的に滞在する、まさに「暮らすように旅する」が実践できる生き方だ。ビザの種類やビザの許す限り、という条件はあるが最近では海外でもノマドする人が増えている。 かつての旅人である私。そんなライフスタイル、過去の私が狂喜乱舞するではないか…!それならばと、試しに東南アジアをノマドしてみることに。主にタイ・チェンマイで過ごした後、年越しを挟んで3か月のあいだインドネシア・バリ島に滞

インバウンド 長期滞在旅行者の体験から学ぶ日本観光の魅力と戦略

長期滞在の訪日観光客が日本に求めるもの長期滞在の訪日観光客は、日本の多様な魅力を体験することを求めています。大阪や東京の都市観光だけでなく、京都や奈良の伝統文化、富山や岐阜の自然美を楽しむなど、様々な地域を巡りながら、日本が持つ多面的な魅力に触れることが目的です。以下に、日本で体験した内容から見えてくる、彼らのニーズを解説します。 都市の活気とエンターテイメント:繁華街やテーマパークでのエンターテイメントを楽しみ、日本の都会の賑わいに魅了されました。 歴史と伝統文化:京都

2年探究note【インバウンド観光の深層を探る!】

10月2日(水)6限「探究ゼミ」において、JTBの青田様を講師に迎え、インバウンド観光やオーバーツーリズム問題に関する特別授業が行われました✈️生徒たちは、関西地域における観光業の現状や課題について学び、今後の修学旅行で訪れるUSJの取り組みを、より深く理解するための準備を進めています🗾 今回の授業では、オーバーツーリズムが引き起こす問題点や、それを解決するための様々な取り組みについても触れ、生徒たちは、これらの問題が世界共通の課題であることを認識しました。 特別授業の後

新潟県観光協会が手がける「新潟ガストロノミー」磨き上げ事業をご紹介

去る2024年2月、公益社団法人新潟県観光協会では、域内の「新潟ガストロノミーアワード」受賞コンテンツと「新潟プレミアムダイニング」コンテンツを組み合わせた2泊3日のFAMツアーを実施しました。 これに加えて、地域で磨き上げた観光コンテンツを各国の旅行会社に紹介するための動画も制作し、並行して公式の多言語サイトなどで発信するなど、海外からの新たな観光需要の拡大をめざしていきます。 1.地域の現状から抽出した、観光における課題 新潟のガストロノミーツーリズム振興を図るにあた

キャンピングカーと地方創生:日本の観光課題を解決する新たな旅のスタイル

こんにちは、野瀬勇一郎です。今回は、キャンピングカーと地方創生をテーマに、日本の観光課題とその解決策について考えてみたいと思います。観光業界における「二次交通」や「宿不足」といった課題を解決するために、キャンピングカーや車中泊車両がいかに役立つかを探ります。 1.日本の観光課題:二次交通と宿不足日本には数多くの観光地がありますが、観光を受け入れるためのインフラが整っていないエリアも多く存在します。特に、観光客が主要な観光地から移動する「二次交通」や、「宿泊施設の不足」が深刻

さとゆめ 嶋田俊平さんインタビュー 後編

旅行客だけではなく地元の人も集まりたくなる新しくて個性豊かな国内外のホテルの空間デザインやツールを紹介する書籍『泊まりたくなる、集まりたくなる!ライフスタイルホテルのデザイン』。本書に掲載されている沿線まるごとホテルを手がけた株式会社さとゆめ・CEOの嶋田俊平さんにアイデアが生まれたきっかけや工夫した点などについて伺いました。(2024年3月19日取材)【前編はこちら】 世界観やコンセプトを大切に ―Satologueの施設やパンフレットのブランディング、デザイン的なことで

さとゆめ 嶋田俊平さんインタビュー 前編

旅行客だけではなく地元の人も集まりたくなる新しくて個性豊かな国内外のホテルの空間デザインやツールを紹介する書籍『泊まりたくなる、集まりたくなる!ライフスタイルホテルのデザイン』。本書に掲載されている沿線まるごとホテルを手がけた株式会社さとゆめ・CEOの嶋田俊平さんにアイデアが生まれたきっかけや工夫した点などについて伺いました。(2024年3月19日取材) 課題をビジネスチャンスに裏返す ―まずは沿線まるごとホテルプロジェクトについて教えてください。 2020年頃に構想がス

【コラム】観光課題を解決するかもしれない星野リゾートの「ずらし夏休み」

インバウンド旅行客増加の危ない兆候。 どうも沖縄在住のリキッドボーイです。 「新しい旅行スタイルで観光課題が解決できる」かもしれません。 まずはこちらをご覧ください!⇩⇩⇩ 最近の沖縄は、外国人観光客がとても多い印象です。 円安の影響でしょうか? 実際に、JNTOによると、 今年の3月の訪日外客数は、単月として初めて300万人を突破したようです。 個人的には、旅行業界が盛り上がりを見せているということで、 とてもうれしい気持ちもあります。 しかしながら、星野リゾート

半世紀の歴史を持ちながらも中止となっていた伊豆稲取温泉の「どんつく祭」が、令和5年秋に4年ぶりの復活開催を果たしました

    静岡県東伊豆町・稲取地区に古くから伝わる、全国でも珍しい奇祭「どんつく祭」。 男性のシンボルを祀るという全国的にもユニークな祭りとして、地域はもちろん観光客にも広く親しまれてきましたが、集客力の低下や予算の縮小など多くの要因によって、残念ながら4年前を最後に開催が見送られていました。   しかしかつて苦渋の決断で中止に至ったこの祭りが、インバウンド向けの新たな観光資源としてピックアップされ、地元有志の皆さんによって令和5年秋に見事に復活開催を果たすこととなりました。