
株式会社リョケンがインバウンド集客と受入対策について、最新のアンケート調査結果を発表しました
株式会社リョケン(佐野洋一社長)では、このほど「外国人客入込・インバウンド対策状況調査」を実施し、このアンケート集計結果を発表しました。
今回のアンケートは、インバウンドの推移と現状の把握を目的としたもので、2014年、2016年、2019年に続いて今回が4回目の実施となります。
今回の記事ではその調査結果の一部をご紹介します。
ご興味がありましたら文末に記載したリンクページより詳細な資料をダウンロードして、ぜひ貴館の今後の運営にお役立てください。
●調査期間:令和6年4月16日~5月10日
●回答数:41軒(メール及びFAXにて調査)
1.インバウンドはすでに本格的に回復し、すでにコロナ前を上回る状況に
海外からの訪日観光客数はコロナによって激減した時期を本格的に乗り越えて、2023年には訪日外国人の数は年間約2,500万人を数え、インバウンドが活況を呈していたコロナ以前の約8割まで回復しました。
この回復基調は2024年に入ってさらに加速し、2024年4月には2019年同月比で104.0%とコロナ前を上回る水準で推移していることから、日本旅行に対する海外の需要はより一層高まっていると言えるでしょう。
旅行者の来日手段についても、個人手配での来日が85.4%と、2019年の76.6%から引き続き高まってきており、旅館ホテルにおいては外国人個人客への対応のさらなる強化が求められています。
(※日本政府観光局「2023年 年間値の推計」)
■アンケート回答施設のDATA
今回のアンケートに回答のあった41軒の施設の規模は以下の通りとなっています。
<施設規模の平均>
●客室数平均:81.2室
●収容定員平均:335.0名
<客室数の内訳>
●小規模(~30室) 19.5%
●中規模(31~99室) 51.2%
●大規模(100室~) 29.3%
<宿泊単価>
●基本宿泊単価平均:22,831円
<基本宿泊単価別構成>
●20,000円以上 60.0%
●15,000~20,000円未満 25.0%
●15,000円未満 15.0%
2.過去1年間の「外国人客」の宿泊実績は?
アンケート調査の結果では、年間の総宿泊客数に占める外国人客の比率は平均で8.9%となりました。
規模ごとに区分すると、中規模施設で比率が高いという傾向が出ており、外国人客比率が30%を超える回答はいずれも中規模施設のものでした。
中でも特に外国人客比率が高い施設の中には、外国人比率が全客数の40%を超えるという回答も見られました。
<外国人宿泊客の比率>
●外国人客比率の平均:8.9%
<施設規模ごとの内訳>
●小規模施設 5.2%
●中規模施設 13.2%
●大規模施設 4.0%
<外国人客の比率が高かった上位3館>
●ナンバー1(所在:関東)40.1%
●ナンバー2(所在:近畿)40.0%
●ナンバー3(所在:近畿)36.6%
■外国人客宿泊客の予約経路
予約経路についての調査では、「ネット予約サイト」からの予約という回答が50.7%と過半数を占めています。
国内の観光市場と同様に、外国人客においてもネット予約サイトの利用が主体となっていることがうかがえ、こうした需要を取り込むために国内旅行サイトの英語版や、海外宿泊予約サイトなどに登録している施設の割合も75%にのぼっています。
一方、自館ホームページでの直予約について見ると、自館サイトに外国語ページを併設している施設は約9割に達しますが、HPからの直予約の獲得は9.5%にとどまっているというのが現状です。

■外国人客の「国・地域別」の内訳
「国・地域別」の内訳では、台湾が全体の35.5%を占め、次いで香港19.0%、韓国14.1%と続きます。
また「国・地域別」の最高比率においても、台湾が外国人宿泊客の100%を占める施設も見られるなど、台湾の方の来日需要の高さが調査結果に顕著に表れています。

本アンケートではその他にも「外国人客集客のための対策」「外客接遇のためのインバウンド対策」などについての調査も行われています。すべての調査結果を知りたいい方は、ぜひ資料をダウンロードしてご覧ください。

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