龍宮城スパ・ホテル三日月 龍宮亭に、千葉ローカル鉄道3社とコラボした5つの『TRAIN/ BUSルーム』が誕生
地域に根ざしたホスピタリティの提供を目指す株式会社ホテル三日月では、「千葉県をもっと楽しんでもらいたい」との想いを込めて、このほど千葉県内の人気のローカル鉄道3社とコラボレーションした『TRAIN/BUSルーム』をオープンさせました。
創業100年を超える地域に根づいた小湊鐵道、美しい田園風景の中を走る魅力いっぱいのいすみ鉄道、一時の廃線危機から蘇ったことで話題を呼んだ銚子電気鉄道。
鉄道各社のそれぞれの特徴をあますところなく演出に盛り込んだ、個性的な客室たちが千葉・三日月の旅をもっと楽しくします。
このコンセプトルームの立ち上げに際しては、株式会社エイエイピーが各鉄道会社との調整から各部屋の全体プロデュース、設計・施工、そしてリニューアルオープンに際しての広報活動までを幅広くお手伝いさせていただきました。
1.個人客向けサービスのさらなる充実をめざすプロジェクトの第2弾として
他の多くのホテル旅館と同様、数年にわたったコロナ禍によってホテル三日月にも少なくない影響が出ていました。
中でも団体客の減少は顕著で、これによってホテル運営の方針を個人客向けへと大胆にシフトする必要に迫られていました。
幸い東京都心からもほど近い立地にあることから、従来からGWや夏休み、年末年始などの時期には多くのファミリー客に支持されてきたホテル三日月。
施設内には、ラグジュアリー層をターゲットとした富士見亭や、団体客・スタンダード層を主なターゲットとした龍宮亭がありますが、個人客に向けたより付加価値の高い商品を提供することで集客力を向上させようという意図から、龍宮亭の260室の客室のうち何%かを「より商品力のあるコンセプトルームにしよう」という企画が立ち上がり、その第1弾として昨年にキッズルームをオープンさせました。
このキッズルームが好調を得たことを受けて、第2弾のプロジェクトとして手掛けたのが今回のプロジェクトです。
交通系各社とコラボするという案は、ホテル三日月の代表と某金融機関との間で交わされた「乗り物系のコンセプトルームを作成したら、子供もマニアも喜ぶのではないか?」との話から浮上したアイディア。
ホテル三日月のすぐ上を羽田空港に離着陸する飛行機が飛行している事から、当初は大手航空会社とのコラボを検討していました。
2.地域鉄道会社とのコラボで、地域振興を図るプロジェクトへとブラッシュアップ
しかし航空会社とのコラボは現実化するにはかなりハードルが高いことがわかったことから、コラボ先を地元の鉄道会社に再設定し、併せて「地域全体をともに盛り上げていこう」と、企画のテーマ性もより大きな狙いへと拡大させました。
こうした中、千葉県内で頑張っている3社のローカル鉄道会社にお声がけをしたところ、各社とも良好な回答を得られたことからいよいよ具体化に向けた動きがスタートすることとなりました。
また今回のプロジェクトには地域振興に加えて、SDGsの取り組みに力を入れているホテル三日月が、引退した鉄道車両などに再び脚光を当ててホテルの施設として蘇らせることが、このSDGsの理念に一致するとの思いも重ね併せられています。
こうして動き出した『TRAIN/BUSルーム』プロジェクト。3社の鉄道会社のいずれもが前向きに協力していただくことができ、それだけに3社ともに満足してもらえるデザインの開発には苦慮したそうですが、その結果、3社それぞれのイメージカラーを重視しながらも全体のカラーバランスの整ったお部屋を完成させることができました。
3.コラボルームは、子どもや鉄道ファンの憧憬を集める全5室
今回登場した『TRAIN/BUSルーム』は、「小湊鐵道ルーム」「小湊鐵道バスルーム」「いすみ鉄道ルーム」「銚子電気鉄道ルーム」、そして3社の魅力を詰め込んだ「千葉ローカル鉄道満喫ルーム」の全5室。
各社それぞれの個性を反映して、実際に鉄道やバスに使用されている本物の部品を用いた運転席ブースやジオラマ、壁全面を大胆に使った迫力たっぷりの車両画像などバラエティ豊かな演出を施されたそれぞれの客室に一歩入れば、そこは鉄道ファン憧れの空間。
宿泊中は存分に運転士や車掌さんの気分にひたりきって、思い思いに楽しい時間を堪能できるはずです。
●小湊鐵道バスルーム
「小湊鐵道バス」で実際に使われていた部品や備品を使用した「運転席ブース」や、本物の客席シート、網棚などが置かれ、まるでバスの車内にいるかのような気分が満喫できます。
●小湊鐵道ルーム
こちらのお部屋にも「小湊鐵道」の車両で使用していた部品や備品を使用。運転席のブースや、網棚、つり革などの小物たちが、鉄道ファン垂涎の空間を演出しています。
また壁面には小湊鐵道の沿線マップやSLなどの写真も掲示され、小湊鐵道ならではの旅気分にひたれます。
●いすみ鉄道ルーム
壁面いっぱいに使用された、いすみ鉄道の車両写真が迫力満点のお部屋。
いずみ鉄道カラーとイラストを大胆に使った空間は、天井の青空とあいまって、沿線を走る気分をたっぷりと味わうことができます。
●銚子電鉄ルーム
こちらのお部屋は、銚子電鉄が運行する「大正ロマン電車」がメインモチーフ。
車両フェイス付きの「運転席ブース」と一体にとなった2段ベッドと、客室空間を包み込むようなレトロな雰囲気が魅力です。
●3社合同「千葉ローカル鉄道満喫ルーム」
小湊、いすみ、銚電3社のそれぞれの魅力をすべて体感できる定員8名の大型ルームは、鉄道好きのファミリーから鉄道ファンの集いにもピッタリ。
「電車でGo」のブースや寝台列車風の2段ベッド、各社の電車が並んだ演出の前でぜひ記念撮影を。
4.ガーデンエリアには「三日月龍宮城駅」も誕生
鉄道各社とのコラボルーム誕生と同時に、屋外のガーデンエリアにも「三日月龍宮城駅」がオープン。
本物の鉄道車両1両とバス車両2台を豪華に展示しているのに加えて、車両内ではアスレチックやお絵かきなど、三日月のコラボ企画ならではのオリジナル・アクティビティも楽しめます。
5.コラボルームの宿泊プランをご紹介
千葉県の鉄道3社とコラボしたこの客室は、全客室とも各日1組の限定利用。
小湊鐵道バスルーム・小湊鐵道ルーム・いずみ鉄道ルームの各部屋は、お泊りがセミダブルベッド2台。銚子電鉄ルームはセミダブルベッド2台+ソファベッド1台。
3社合同ルームは定員が8名で、客室内にはセミダブルベッド2台+2段ベッド1台が用意されています。
また宿泊特典として、宿泊当日のスパ利用無料(宿泊当日11時~、翌日は別途料金)と、フリーフロー制の夕食(時間制)もセットされたお得な企画。
宿泊時のお食事は、夕食が和洋中ビュッフェ、朝食は和洋ビュッフェのご利用と、お好きなものをお好きなだけ楽しめる企画となっていますので、お子さま連れのファミリーも大満足です。
ローカル鉄道の楽しさとともに、観光には欠かせない地域の鉄道文化を守り発信していこうという想いを表現した、このTRAIN/BUSルーム。
ちびっ子はもちろん、全国に数多い鉄道ファンたちの夢が叶うとあって、人気が沸騰することは間違いありません。
千葉に根付いた歴史あるローカル鉄道ならではの魅力にたっぷりとひたれるステイ体験をしてみたい方は、ぜひお早めのご予約をおすすめします。
ホテル三日月では、今後もより高付加価値の商品を提供していくべく、「お子様が喜ぶ」「ここにしかない」をコンセプトに、引き続きリニュールを図っていく考えです。