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「光の演出」によるナイトタイムの魅力度向上で地域観光を活性化-びわ湖大津観光協会【旧竹林院ライトアップ事業】

豊かな自然と歴史ある建造物をライトアップすることによって大津の夜をより魅力的なものへと生まれ変わらせ、大津市のイメージアップと観光事業の活性化を図ること。

これを目的として、令和5年夏に公益社団法人びわ湖大津観光協会の主催による旧竹林院のライトアップ事業が行われました。

例年は紅葉シーズンに行われている定番の催しですが、夏の開催は今回が初めて。

去る7月29日(土)~9月3日(日) の土・日・祝日、及び8月14日~16日の計16日間に渡って開催された「光の演出」による夜の庭園の幻想的な空間をご紹介します。


1.比叡山延暦寺の歴史を語る里坊、旧竹林院

旧竹林院は比叡山延暦寺の寺院で、僧侶の隠居場所であった里坊のひとつ。その中でも特に格式の高い寺院として位置づけられていました。

院内の庭園は国指定の名勝にも指定されている一千坪の大庭園で、八王子山を借景とし、大宮川の清流を取り入れた曲水を主体に起伏に富んだ築山などで構成され、五重の石塔、井筒などの石造物の数々が今もその姿を残しています。

2.「光」の要素によって創出する、名勝の新たな魅力

このライトアップ事業は、大津地域に新たな夜の魅力を創り出すことによって、旧竹林院のイメージアップとエリア観光の活性化で夏の宿泊客増を企図したもの。

ライトアップ演出には色彩豊かなさまざまな色を取り込み、歴史ある和の空間を新たな幻想的な空間へと蘇らせています。

特にポイントとなるのは、旧竹林院からのパノラマ(視界)全体に光を展開し、敷地全体を使った演出効果を図っていること。

また観光客をスムーズに導入・誘導するため、駐車場にもウェルカムライトを設置して視認性を高め、来訪者に向けた開催のサインとしても機能させています。

さらに光と音楽を同調させたライトアップ企画とすることで、院内の観覧者が美しい写真を撮るだけではなく、「そこに居ること自体を楽しめる」新たな要素も盛り込んでいます。

3.5つのゾーンごとに、バリエーション豊かな「価値」を演出

ライトップ計画では、旧竹林院の敷地を5つにゾーニング。

清涼感のある光と影の演出によって旧竹林院への期待感を高める「アプローチゾーン」、森の佇まいを荘厳に彩る「森林青色ライトアップゾーン」、樹木や苔を含めた多彩な演出を行う「カラーライトアップゾーン」、既存の行灯を中心に地面にライトアップ演出を施した「庭園カラーライトアップゾーン」、さらには駐車場も施設の灯具にフィルターをかけることでより温かみのある空間イメージを高めた「駐車場ゾーン」と、それぞれの場所ごとに設けたテーマに沿って、庭園の姿を幻想的に浮かび上がらせるライトアップはもちろん、外部と屋内の境界を超えて一体化させるリフレクション効果などバリエーション豊かな光の演出を施しました。

アプローチの演出
1F・西庭
1F・室内
1F・室内 リフレクション演出
光の演出:鑑賞の様子

地域や宿の魅力度向上の手段のひとつとして、夜の時間をより充実させる新たなナイトタイムコンテンツの創出が注目を集めています。

今回ご紹介した「光」の演出・リノベーションは、夜のイメージアップや魅力度向上に、これまでにない大きな効果をもたらすことのできる取り組みです。

株式会社エイエイピーでは、光の演出に豊富なノウハウと実績を持つ株式会社タカショーデジテックとの連携によって、光演出の全体プラン・設計から、低コストでの施工・運営までを承っています。

ご興味がおありでしたら、ぜひお気軽にお声がけください。

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■施 主/公益社団法人びわ湖大津観光協会
■委託先/㈱エイエイピー関西支店:デザイン提案~設営・施工~点検・保守まで
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