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信州を存分に味わう、新時代のレイクリゾート開発へ、「白樺リゾート池の平ホテル」が全面改築して2023年4月にグランドオープン

標高1450mの澄んだ空気が満ちる白樺湖のほとりで、誰もが居心地の良さを感じ、思い思いの時間を楽しめる時を提供している池の平ホテルは「訪れて良し、住んで良し」な地域と地続きのリゾートをめざして、ホテルのほかに、遊園地・美術館・スキー場などの施設を含む「白樺リゾート」を展開しています。

そんな一大リゾートの基幹施設として、収容人数:1,099名・総客室数:241室を誇る池の平ホテルの本館が、このほど全面改装プロジェクトを完了しました。

今回のお宿紹介では、観光業界でも大きなトピックとして注目を集めたこの超大型の設備投資と、池の平ホテルがめざす新時代のレイクリゾートについてご紹介します。



1.地域とともに発展してきた池の平ホテルが、次の時代に向けた取り組みとは 

池の平ホテルは創業者が開拓団として入山し、白樺高原寮として開業してから約70年、国内におけるリゾート施設の先駆けとして、時代や社会のニーズに柔軟に答えながら、幾多の開発や変化を重ねて今に至っています。

そんな創業時代の開拓者精神を今も引き継ぎ、数々の挑戦を続けている池の平ホテルでは、大きく様変わりしている時代のニーズやお客様の多様化を分析する中で、令和の時代のリゾートにはこれまでのように「非日常」「ハレの場」というだけでなく「日常性」をも満たすための進化が求められているとの考察を得て、従来になかったスタイルの新たなレイクリゾートを創造する必要性を強く感じていました。

白樺湖畔を新しいスタイルの「高原レイクサイドリゾート」として捉えた「白樺村構想」を基本計画とし、ターゲットも観光客や旅行客にとどまらず、中長期滞在者から居住者、施設で働く人々までを広く視野に入れ、これらすべての層に向けて、誰もが満足を得られる包容力の高いリゾートエリア開発をめざしたプロジェクトの一環が、今回の新本館のリニューアルです。


2.「湖畔時間・レイクリゾート構想」の中核をなす、新本館の2つのコンセプト

ホテルへ宿泊する方はもちろん、日帰り観光の旅人やビジネス目的でこの地を訪れる方、さらには地域で暮らす人々まで、どんな人でもお気に入りの居場所と時間を見つけられるようなリゾートの実現を掲げた今回のプロジェクト。

その旗艦ホテルとしての役割を担うことを見据えた新本館の改装では、「THE LAKE RESORT」、「信州五感のショーケース」という2つのコンセプトが設定されました。

「THE LAKE RESORT」は、穏やかな湖と豊かな自然の中に溶け込んで、誰もが思い思いに心地よい湖畔の時間を楽しめること。

もう一つのコンセプトである「信州五感のショーケース」は、信州の豊かな風土が育んだ、食材、文化、音、工芸品、そして大自然を、五感で体感できる場であることをめざしました。

未就学児を含むお子様からファミリー客、若いカップル、女性客、シニアに至るまで、どんな方がどんな過ごし方をされても池の平リゾートならではの魅力を感じ取れるよう、自然を肌で感じられるテラスや、湖との一体感を考え抜いた温泉などの空間づくりにこだわるとともに、信州を満喫できるお食事やお酒、さらにはお土産のラインナップや体験イベントなどまでを、2つのコンセプトによってトータルにまとめ上げています。


3.新たな魅力が満載の新本館をご紹介

客室73室・収容人数294名の陣容を整えて新たにお目見えした新本館の客室は車山・霧ヶ峰を背景として白樺湖の絶景が広がる眺望を備え、内装も居心地の良い琉球畳を基調とした和モダンタイプのしつらえに、信州を感じる装いなどが随所に散りばめられています。

パブリック施設も、フードホール型ダイニング「湖畔の風」や湖を一望する温浴施設「湖天の湯」、自然の中での憩いの時を満喫できるデッキテラスの他、信州の特産品や工芸品などを取りそろえて「信州五感のショーケース」を体現した屋内型温泉街「しらかば仲見世」を新設。信州産の食材や銘酒・ワイン・地ビールなどの逸品の数々と出逢うことのできる価値ある場となっています。

<改装客室概要>
●客室数73室
●客室タイプ:デラックスルーム 65室・スイートルーム 6室・エクセルルーム 1室・ユニバーサルルーム 1室
※最上階フロアは、ビューバスを備えたスイートルームとコーナースイートのみで構成

<パブリック施設>
●『RESORT FOOD HALL 湖畔の風』
FOOD HALL型ダイニング『湖畔の風』には、旬の野菜や高原の乳製品をご提供する『白樺ファーム1450』、鉄板dining『ほとり』、信州郷土料理『よらっしゃれ』、スイーツ&ベーカリー『花』の独立した4つの施設と8つのコーナーが揃い、高原を渡る湖畔の風を感じながらカフェやランチ、バルや夜市のようなナイトタイムを楽しむことができます。

●『湖天の湯』
信州鉄平石を基調とした『石の湯』と、木曾ひのきをあしらった『木の湯』の2つの湯に、白樺湖を一望するインフィニティ露天風呂なども備え、湯浴み着で利用できる『湖畔混浴 空』と『展望サウナ -Ku-』と併せて、湖畔のリゾートならではの解放感を満喫できる時間を提供します。

●『コンベンションホール アカシア・宴会場』
コンベンションホール「アカシア」は、お座敷やテーブル和式での様々な宴会に利用できるのはもちろん、635m²の大空間に最新の映像・音響設備も備え、各種会議やパーティー、イベント、展示会など、リゾートMICEの拠点としても多目的に利用できます。

●『しらかば仲見世』
信州の風土を五感で体感頂ける賑わいの場『しらかば仲見世』は、屋内で温泉街の風情を楽しめる空間。
本物の諏訪大社の御柱が祀られ、蔵元直送の地酒やワイン、地ビール、信州産の食材の数々に加えて、信州の伝統工芸を体感できるショップや、レトロな駄菓子や縁日などが用意され、旅の楽しみに満ちたひとときを堪能することができます。


4.「レイクリゾート構想」は周辺地域にも波及、すでに多くの参加者を集める野外イベントの開催実績も

ホテル単体ではなく新たなリゾートエリアそのものを創造するという池の平ホテルの取り組みは、すでに地域にも大きな影響を与え、地元の茅野市と立科町でも白樺湖・女神湖・蓼科湖の魅力を一体的に発信する「レイクリゾート構想」を推進するなど、地域行政を巻き込んだ大きな動きへと波及しています。

こうした動きの中で、2020年、21年には、池の平ホテル&リゾーツの湖畔エリア「LAKESIDE FIREBASE」での焚き火や薪割り体験、テントサウナ体験やサイクリング、カヌーなど、白樺湖ならではの自然の魅力を満喫できる野外イベント「湖畔の時間」を開催し、両年とも1300人もの参加者を動員するまでに至っています。

オープンから2か月を経て社長の矢島氏は、今までになかったお客様のご利用や過ごし方が少しずつ見え始めたと話しています。

「御家族での利用が多いホテルでしたが、オープン後はこれに加えて、アフタヌーンティーやサウナを楽しむなど新たな層のお客様が徐々に増加してきている手応えを感じています。とはいえまだまだオープン後の不具合も散見されるため、対応すべき各ハードの整備などを夏までに完了させることが直近の目標です。同時に運営面の改善についても間隙無く進めていくことで、今回の投資のメインテーマともいえる、新たなお客様層へのアプローチをさらに積極的に進めていきたいと考えています」とのコメントを寄せてくださいました。

これまでの改装・リニューアル計画はそのほとんどがホテル旅館の業績向上を主目的としたものでしたが、現在のように社会構造が大きく変わり観光客のニーズの多様化も急激に進む中で、実効ある観光振興を図るためには、今回ご紹介した池の平ホテルの事例のように、地域と連携して新たなリゾートの魅力を創造することが一つの答えになるのではないでしょうか。

地域観光開発やホテル旅館のブランド向上にお悩みの皆様にとっての、ブレークスルーのヒントとなれば幸いです。

▶白樺リゾート 池の平ホテル
▶白樺リゾート 公式サイト
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※2023/06/22公開の記事を転載しています


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