旅館をアピールする写真の撮り方!食事と室内それぞれの撮り方を解説
インターネットが普及した近年では、ホームページやSNSを活用したプロモーションは、顧客獲得のために欠かせない重要な戦略のひとつとなっています。客室や温泉、食事などその宿の魅力を積極的に世界に向けて発信することで、国内の顧客はもちろんインバウンド観光客の獲得に成功している事例も少なくありません。
ただし、WEBプロモーションにおいて写真がもたらす効果というのは絶大で、使用する写真のクオリティによってはその旅館の印象をかえって悪くしてしまうケースもあるため注意が必要です。
今回は、ホームページ等に掲載する写真の大切さと、写真を撮影する際のポイントについて詳しく解説していきます。
旅館の宣伝で写真が重要な理由
インターネットが普及したことで、旅のプランを立てたり宿泊先を決定したりする際には、ホームページやOTA(オンライン・トラベル・エージェント)、SNSなどを利用することが主流となりつつあります。これに伴い、旅館側もインターネットを使った集客に力を入れるようになり、今やホームページやSNSでの積極的な情報発信は、旅館にとって重要なプロモーション活動の一環です。
写真を使用したプロモーションは、旅館の魅力を視覚的に訴えることですので、掲載する写真はどんな写真でも良いというわけではありません。プライベートでSNSに投稿するのとは異なり、明確な目的と戦略を持って写真を撮影する必要があるのです。
掲載する写真は、プロに依頼をしてより高クオリティなものを撮影してもらうという方法もありますが、撮影のコツを抑えていれば手持ちのカメラでも十分に魅力的な写真を撮影することはできます。
料理の撮り方
料理の写真は、その旅館の魅力を伝える上で最も効果的な被写体のひとつです。特に和食は外国人にも人気が高いため、インバウンド観光客の獲得にも効果的にアピールすることができるでしょう。
では、実際に料理の写真を撮る場合、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。最も大切なのが、「シズル感」を演出するということ。シズル感というのはジューシーさや熱々な感じなど、料理の美味しさを五感に訴える表現方法のことです。お客さまに「食べてみたい!」と思っていただけるよう、シズル感を意識して撮影をしましょう。その上で、魅力的な料理写真を撮影するために、以下のポイントに気をつけることも大切です。
ライティングは自然光・逆光で
料理の写真を撮影するときは、やや逆光気味のライティングにすることが大切です。窓のある部屋で撮影をする場合には、料理の背後に窓が来るようにして撮影をしましょう。ライティングは自然光が理想的ですが、天候によっては光が足りないこともあります。その場合には、レフ板や白い紙などを使って、窓からの光を反射させて影になっている部分に当てていきましょう。
構図にも工夫が必要
写真というのは構図によって魅力の伝わり方が大きく変わってきます。料理を撮影する際には、画面の左右どちらかに料理を寄せて、空いた背景にはなにも置かずスッキリさせるか、小道具などをつかって雰囲気を演出しましょう。料理が複数ある場合にはメインにしたい料理を手前にセッティングします。光の当たり方によっては撮影者の影が入ってしまうことがありますが、その場合には料理から少し離れて俯瞰で撮影しましょう。
室内の撮り方
次に、室内を撮影する際のポイントについて詳しく見ていきましょう。
できるだけ明るく撮る
室内写真も可能であれば自然光で撮影するのが理想的ですが、天候などによって十分な明かりを確保することが難しい場合には、カメラに入る光を調節するf値(絞り値)の小さいレンズを使用し、露光時間を長くしましょう。
また、ISO感度を高くすることによって、明るさが不十分なところでも適切な明るさを確保することができます。スマートフォンのレンズは一般的に明るいものが多いため、曇りの日などはスマートフォンで撮影してみるのもおすすめです
水平・垂直を意識する
旅館に限らず建物内の写真を撮る場合には、水平・垂直を意識することは大原則です。ファインダー内に方眼を表示できる場合には、壁や柱などをそのラインに合わせて撮影をしましょう。
三脚や一脚を利用して手ブレを防ぐ
露光時間を長くしたり、ISO感度を高くしたりすると手ブレがしやすくなります。撮影をする際には、三脚や一脚などを利用してカメラをしっかり固定しましょう。
撮影に使用するレンズの種類
一眼レフカメラを使って写真を撮影する場合には、被写体に応じてレンズを変更することも大切です。ここでは主なレンズの特徴について詳しく見ていきましょう。
広角レンズ
広角レンズはその名の通り、画角が広いレンズのことです。室内全体を広く見せたいときや、外観など幅広い被写体を撮影する際に利用しましょう。
標準レンズ
広角レンズと望遠レンズの中間に位置するのが標準レンズで、明るく撮影することができるため室内での撮影に向いています。
マクロレンズ
被写体を1/2倍から等倍で撮影することができるレンズで、大きく撮影したいときに向いています。料理写真に使用することで、シズル感のある写真を撮影することが可能です。
プロへ依頼する
よりクオリティの高い写真を使うのなら、やはりプロへ依頼をするのがおすすめです。得意なジャンルがある、モデル派遣に対応している、ディレクター同行で撮影をしてくれる、数日かけて天候の違いを生かした撮影をしてくれるなど、依頼するカメラマンやスタジオによっても特徴が異なるため、自分たちがどのような写真を必要としているのがニーズを明確にした上で依頼しましょう。
写真撮影をする際には上記で紹介した内容を参考にして素敵な写真を撮ってみましょう。
※2020/03/02公開の記事を転載しています
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