地域のほとんどの生産者は、商品の品質そのものには大きな自信を持ちながらも、それを広く流通させるためにはどうしたら良いのかという販売面での課題に直面しています。

またその一方で宿泊施設などの観光施設においても、商品の訴求力不足やマンネリ化などに代表されるように、地域産品を魅力的なオリジナル商品へと結実させるためのノウハウがないことを嘆いているのが実情ではないでしょうか。

そこで今回の観光革新シリーズ記事ではこの点に着目し、株式会社エイエイピーによるオリジナル商品の開発＆プロデュース事業についてご紹介します。

1.こんなお悩みや課題に心当たりはありませんか？

全国の観光地を訪れる度に、地元の方々から「この商品はとても美味しくて健康にも良いのに、なぜか売れ行きが伸びない」「広く観光市場に進出したいのに、その販路が開拓できない」、また「このパッケージデザインでは、商品の持つ価値がお客さんに伝わらない」などの声をよくお聞きします。きっと読者の皆さんの中にも、こんな事例に心当たりのある方は多いのではないでしょうか。

こうした声に代表されるように、多くの地域・観光地では地元産商品の持つ価値をどうしたらブランド化できるのか、また売上拡大につながる販路をどうしたら確保できるのかという点に大きな悩みを抱えています。

そこでエイエイピーがお手伝いするのが、各地域の価値ある産品をそれにふさわしい商品へと仕上げるためのプロデュース業務。

ブランド力を最大化するデザイン戦略と販路開拓支援によって、市場で評価されるだけの価値ある商品を創り出し、地域や旅館ホテルでの直販はもちろん、ECサイトの活性化などにも貢献します。

2.エイエイピーが手掛けたブランド・商品開発事例をご紹介

全国屈指の温泉地として知られる有馬温泉で700年の歴史を誇る「兵衛向陽閣」が、売店のリニューアルと商品ブランドマークの作成、ECサイトでの販売展開を実施しました。

エイエイピーでは、事業再構築補助金を活用したこのプロジェクトをサポート。オリジナルブランドのお土産商品の開発から新たな売店スペースの立案までを含めたコンセプトメイク・ビジュアル設定・デザイン・コピーなどをお手伝いさせていただきました。

具体的には、「ここでしか出逢えないもの」という地元感の観点からすべての商品を徹底的に見直すとともに、歴史ある老舗旅館が提供する商品としてにふさわしい品質かどうかを厳しくチェック。さらにこのコンセプトに基づいた新商品を企画開発し、これら一連のチェックをクリアした商品に「兵衛印」というブランドを付与することとしました。

商品やパッケージには新開発した「兵衛印」のマークを添えるとともに、これらの商品を販売する売店の店構えや什器、ディスプレイなども含めたビジュアル面も、ブランドコンセプトに沿って新たに整え直し、新たな息吹が感じられる空間へと一新しました。

このブランド立案ではお客様へのアピール力強化に加えて、具体的な売上数字が強く意識されました。補助金を活用したこともあり、リアル売店とECサイトの売上総額で宿泊売上の10％以上を達成することをクリア条件とし、見た目だけでなく「実」のあるブランド化を強く推し進めた結果、「兵衛印」ブランド商品は事業実施前から売上数字をおおよそ30％アップと大きく伸ばすことに成功。

お客様はもとより、仕入先や得意先からも上々の評価を得ることにつながりました。

ブランド立ち上げの後も定期的なミーティングによって、商品の改廃や新商品の企画、販売スペースのブラッシュアップなど、さらなるブランドイメージの磨き上げが重ねられており、そんな動きの中からすでに次なるＯＥＭの展開案や、新たな商品開発案の数々も次々と生まれてきています。

またＥＣサイトの拡充とさらなる活用によって、お取り寄せ商品分野での新たな展開なども検討課題に上るなど、新ブランド戦略を新たな売上の柱へと成長させるための着実な施策が進行しています。

3.多彩なノウハウを持つ専門企業との提携で、幅広いニーズにお応えします

ご紹介したように、エイエイピーでは単に旅館の売店商品を見直すことだけでなく、新開発したブランドによる新たなビジネスチャンスの創出や、地域とのさらなる連携ネットワークの構築、さらには宿のECサイトでの新規売上の構築なども視野に入れた幅広い事業のお手伝いを行っています。

「宿や地域の、新たな魅力のブランド化」を実現するためには、コンセプトメイクやデザインはもちろん、各産品の生産や仕入れルートの確立、ネット活用による販路拡大、さらにはお客様向けの幅広い体験企画など、多面的なアクションが必要となります。

エイエイピーでは立ち上げからゴールまでを見渡した企画立案はもちろん、様々な専門領域における豊富な知見とノウハウを有する専門企業の数々と連携することによって、確固たるブランド創造と、その高い実効性の確立を両立させています。

＜エイエイピー・提携企業の一例＞

■ 六次産業化の食企画分野

合同会社FOOD GROOVE JAPAN　

生産者を応援したい気持ちを大切にしながら、多くの人々の力を合わせて「良い食べ物」を楽しく広めることで、地域や生産者、販売者が抱く課題を解決することをめざすのがFOOD GROOVE JAPANの取り組み。
食育や体験農業、地域振興、具体的な生産物の販売ルートの開発など、「食」に係る幅広い業務を通じて、地域と消費者がともに喜べる環境の実現を図っています。

▶合同会社FOOD GROOVE JAPAN 公式サイト

■ 「モノ」「コト」の創造から、新プランの開発まで

旅ナカラボ合同会社

「日本の旅をもっと便利に、もっとおもしろく、アップデートする」ことを企業ミッションとする旅ナカラボでは、つねに新たな「価値」の創造による地域観光の「次の手」をご提案。
新規事業の企画やプロモーションの提案、コンテンツ開発のお手伝いなどの観光事業開発支援プロデュースや、「体験」を切り口とした土産品の企画開発と販売、またイベントやワークショップのご提案などなど、それぞれの地域や旅館ホテルのニーズに幅広くお応えしています。

▶旅ナカラボ合同会社 公式サイト

■地域商品OEM・デザインディレクション

株式会社enround

株式会社enroundは、さまざまな角度から商品に向き合うことでそこに新しい価値を見出し、より魅力的なカタチとデザインによってその価値を高めていきます。
量産型の製品づくりから、魅力的な商品のブランディング、POPや什器のご提案、さらには紙媒体やWEBを通した販売促進まで、経験豊かなプロフェッショナルが、「想い」が息づく商品の誕生をサポートします。

▶株式会社enround 公式サイト

エイエイピーでは上記に挙げさせていただいた提携先の他にも、貴館や地域の抱える課題に応じて多彩な専門的知見を持つ数々の企業とのネットワークを有し、多彩で有用な連携を通じて、皆さんの抱えているそれぞれの課題を確かな解決へと導きます。

ぜひお気軽にご相談、お問い合わせください。

※2023/06/01公開の記事を転載しています

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