100年企業を目指す、ホテル三日月グループの新たな海外展開!ベトナム・ダナン市に複合リゾートが完成
千葉県、栃木県でスパホテル3店舗を基盤とし、幅広くレジャー業を展開する「ホテル三日月グループ」(本社:千葉県木更津市、代表:小髙 芳宗)。旅する人の「寛ぎ・感動・創造」を追求する観光業のリーディングカンパニーとして、また「創業100年企業」を目指し、常に新しいチャレンジを続けています。
ホテル三日月では創業60周年の記念事業として新たに、複合レジャー施設「ダナン三日月」Projectを立ち上げました。
投資総額120億円の大規模プロジェクト
「ダナン三日月JAPANESE RESORTS & SPA」を展開
そもそもホテル三日月グループの「海外進出」は、2017年3月、日本の労働者不足、建築費の高騰、少子高齢化によるターゲットの減少などの経済情勢が長期経営計画に大きな影響を与えることを危惧した創業者の小髙 芳男氏がベトナム・ダナンへのグローバル展開をそのひとつの打開策と考え、大きな一歩を踏み出しました。
残念ながら芳男氏は病に倒れ、オープンの日を目にすることなく他界されましたが、その志を引き継いだ現社長の芳宗氏がその巨大プロジェクトを牽引し、実現へと歩を進めて来ました。
日系企業として初の開発となるベトナム・ダナン市
世界で最も魅力的なビーチへの第一歩を踏み出す
ホテル三日月ベトナムダナンプロジェクトは2017年3月、JETRO(日本貿易振興機構)の「新輸出大国コンソーシアム事業」に登録し、その支援を受けての計画進行となり、またダナン市の協力と信頼関係の中で始動しました。
2018年4月、ダナンのパートナー企業のSPA(株式譲渡契約)を皮切りに、同年7月には66%の株式を取得することで、三日月グループ10社目のグループ会社が誕生。2019年4月3日には商工中金の、「地域経済の活性化」「地域雇用の創造」に寄与した企業へのサポートとしてホテル三日月グループへの総額90億円のシンジケートローンが組成され、プロジェクトの本格始動をみました。
本シンジケートローンは、商工中金がアレンジャーを務め、千葉銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、京葉銀行、千葉興業銀行、銚子信用金庫が参加しており、民間金融機関等の協調により、その組成が実現しました。これは商工中金が取りまとめる海外投資に係るシンジケートローンとしては過去最大級の組成額となりました。
本プロジェクトは、5つ星ホテルが立ち並ぶミーケビーチではなく、ダナン湾エリアを開拓すべく、日系企業初となるベトナムのダナン市土地オークションの落札を得て、総面積13haもの風光明媚な土地での開発となりました。
ダナン市は米国の雑誌「フォーブス」で、世界で最も魅力的なビーチと紹介された海岸線を有す美しい街。ベトナム中部の中心に位置した政府直轄主要都市で、人口は100万人を超え、100を超える大学・専門学校・職業訓練センターから毎年4万人以上の労働人口が生まれる街です。
一人当たりのGDPも日本の高度経済成長期後半と同水準程度で、今後も発展が期待されています。自然豊かで、行政の観光収入は6割を超えると言われ、観光都市らしく、世界最大級の花火大会やトライアスロン大会なども積極的に行われています。
海外に高級和風旅館のおもてなしを。
親子三世代でくつろげる、ここにしかないリゾートを。
総投資額1億ドルにも及ぶ複合プロジェクトについて地元紙は「日本の巨人がダナンの海岸に、5つ星リゾートを建設する」と報道するほどの驚きを持って迎えられました。
2019年3月28日、ダナン市リエンチュウ区において三日月スパ&リゾートプロジェクトの着工式を開催。芳宗社長はセレモニーのスピーチで、今回の投資を運命であり使命であるとし「創始者である私の祖父が夢見た、ダナンという、世界遺産が近隣に3ヶ所もある美しい自然環境の中に高級和風旅館ホテルを建設し、若者からお年寄り、企業旅行者から団体客、様々な年代の方々に相応しいサービスを提供していきます。
小さな子どもたちから祖父母の世代まで、休暇を過ごす全ての皆様へ日本のおもてなしをお届けします。本プロジェクトの誕生はきっと近い将来、ダナンの観光サービスの質の向上に寄与、貢献するものと確信いたします」と語りました。
当地は、日本品質・日本文化の発信基地(プラットフォーム)として、「和のおもてなし」を大切にした上質なリゾートであると同時に、日本のホテル三日月グループが親子三世代をターゲットとするように、インバウンドだけでなく、ベトナム人が家族で利用しやすい、和のラグジュアリーな5スターホテル、4名1室利用での料金も設定し、ベトナム国内需要も取り込めるハイブリッドなホテルを目指しました。
ダナン三日月プロジェクトの嚆矢!まずは日本文化香る
ヴィラとレストランが2019年にオープン
「ダナン三日月JAPANESE RESORTS & SPA」はダナン湾を臨む約13haにも及びます。ダナン国際空港からわずか10km(車で約15分)、市内中心部から12km(車で約20分)と利便性の高い場所に位置しています。そこに5つ星ホテルの複合施設、ウォーターパーク、フード&エンターテイメントエリアなどを持つ一大リゾートを建設するプロジェクトで、2019年11月に先行してグランドオープンしたのがラグジュアリーヴィラ「日の出ヴィラ」とジャパニーズレストラン「波」。
「日の出ヴィラ」は日本旅館の離れをイメージさせる形式で、1棟4部屋。全12棟48室で、ベッドタイプはツインとキングがあり、各部屋にそれぞれバスタブ、シャワーブースなどを持ち、1階にはお庭、2階にはテラスが広がります。
レストラン「波」は葛飾北斎の浮世絵、「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」、海外では「Big Wave」と呼ばれる有名な名画から命名されました。ダナン湾に面した海辺のカジュアルレストランで、日本料理とベトナム料理を中心としたメニューが楽しめます。大人数のパーティーやコンベンション、会議、結婚式などにも利用できる空間や、少人数向けのVIPルームを完備しています。
新たにホテル棟(21階建て294室)を加え、
2022年6月1日に待望のグランドオープンへ
「ダナン三日月JAPANESE RESORTS & SPA」プロジェクトは第1期オープンを経て、2020年夏には日帰りスパドーム棟と全長45mの流れるプールが開業。2022年には地上100mのインフィニティプール持つ21階建てオーシャンビュー294室、宿泊定員852名のスパ&ホテルリゾートを開業しました。
2022年6月8日にはグランドオープンを記念して披露式典が開催され、日本とベトナムの政財界トップの方々と450名を超える来賓の祝福の中で、華やかな宴が催されました。
施設概要
「ダナン三日月ジャパニーズリゾート&スパ」は大きく4つのゾーンに分けられます。
①〈温泉&アクアドームZONE〉ダナン初のドーム型施設
ダナン初のドーム型施設で敷地面積は1ha超。全天候型温浴テーマパークとして老若男女、親子三世代が365日楽しめる充実の施設なのが、このゾーンの大きな魅力。水着で愉しめるアミューズメントプールゾーンと日本文化「温泉」をゆったり堪能できる「三日月温泉」裸風呂ゾーンがあります。
②〈ホテル&レストランZONE〉
ダナン湾エリアで初の複合型5スターホテル。全客室オーシャンビューで第一期に294室オープン。最終的には500室を完備。全客室のバルコニーにはダナン湾を臨む露天風呂を完備。日本流のスパ体験を提供します。おもてなしは、日本文化を体感するサービスと空間演出で、くつろぎのしつらえや和洋中グルメを堪能できます。個人旅行、観光、ビジネス、MICEはもちろん、親子三世代が楽しめる複合施設を目指しています。
③〈ガーデンラグーンZONE〉
すでに開業したラグジュアリーヴィラ12棟を含む、ダナン湾の新・観光スポットとなる屋外ゾーン。ベトナム最長400mの流水プールはまるで渚のガーデンプールを流れる巨大ラグーンのよう。3つのプールを持つ富士山モニュメントやウォータースライダー、各種アトラクションプールなど水遊びを満喫できるゾーンになっています。
④〈オーシャンZONE〉
ダナン湾に面した飲食・バンケット施設。レストランウエディングも可能な海辺の飲食ゾーン。ダナンビーチでの各種アトラクションも楽しめます。
日本文化の情報発信基地をコンセプトとして
親子三世代による体験型の文化交流を提供
本プロジェクトの根幹をなすものは「日本品質・日本文化の発信基地」として和のおもてなしを大切にした上質なリゾートの創造でした。そのためにも多くの優れた日本文化の紹介と輸出を目指し、その理念に共感してくれる同士を求め、「宝船大作戦」と銘打ち、様々な企業や寺社と協議を重ねました。
なかでも徳川家康公をご祭神とする、栃木県日光市の名刹・日光東照宮に「ハワイに出雲大社があるのなら、ベトナム国ダナンに日光東照宮を。ぜひ日越友好の架け橋となり、平和の理念を世界へ発信しませんか」という呼びかけに、快諾を受け、日光東照宮と一企業が共に歩むという初めての歴史が刻まれました。
ダナンへの分祀は、創業160年、日本一の江戸神輿製作所「浅草宮本」の参加を得て、東照宮に見られる平和の彫刻と色彩を施した唯一無二の神輿「日光東照宮分霊神輿」として海を渡ることとなりました。
また、日光東照宮のお膝元、同グループの「日光鬼怒川ホテル三日月」内には、東照宮より授与された御神木「日光杉」を使い、日光社寺文化財保存会宮大工「石川工務店」の尽力による「日光東照宮 鬼怒川 三日月 分霊社」を建立する運びとなりました。
このほか開業したダナン三日月の館内には、合戦絵巻屏風や五重塔、将棋堂、相撲土俵や錦鯉の泳ぐ池など日本文化を代表するコンテンツが多数点在し、世界から訪れる宿泊客に日本の良さ、美しさ、豊かな歴史・文化を体感いただけるようになっています。
三日月グループが目指すコロナ後の未来。
家康公が願った「天下泰平の世」へ、共に歩み出す
2020年は全世界で新型コロナ感染症が猛威を振るう年となりました。三日月グループの「勝浦ホテル三日月」は1月29日、政府の要請に基づき、中国武漢市からの日本人帰国者第一便を受け入れることを決めます。
受け入れの伴いホームページにて「さまざまな困難があることも予想されましたが、同じ日本人として、帰国者のために、政府の要請に応えることを決断しました」として関係者に協力を要請するとともに、顧客に対しても理解を求めました。これはひとえに、未曾有の国難に際し、「誰もが二の足を踏むが、日本で誰かがやらなければならない仕事。同じ日本人として」の一念に突き動かされての行動だったそうです。
東京(江戸)のほぼ真北に位置し、徳川家康公をご祭神として創建された日光東照宮は、江戸という大都市が子々孫々、繁栄を続けられるようにと、広大な風水の魔法陣を施し、家康公自らが八洲の鎮守及び日本全土の平和の守り神となり、やがて世界の恒久平和を願う社へとなりました。
日光東照宮といえば、豪華絢爛な装飾が有名ですが東回廊の「眠り猫」が殊に人気です。その裏にあるスズメの彫刻には「猫がのんびり眠り、安心してスズメが遊ぶ=天下泰平の世」という願いが込められているといいます。
かつて家康公が願った「天下泰平の世」を引き継ぎ、世界に何か貢献できないか。家内安全、無病息災がすなわち「世の平和を築く」というその信念を「三日月グループ」は引き継ぎ、再び安寧の世を導くために、新たな一歩を踏み出しました。多くの企業がともにアフターコロナを標榜する2022年がまさに、その転換点となるのかもしれません。
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※2022/08/25公開の記事を転載しています
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