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【前編】黒沢温泉・悠湯の郷ゆさに、東北初の「おふろcafé yusa」が誕生、オープン後わずか10ケ月で地域の新たな人気スポットに

山形の老舗宿として名高い古窯グループの施設として15年ほど前にオープンした、黒沢温泉「悠湯の郷 ゆさ」。


その館内に東北初のおふろカフェとして、2022年12月に日帰りで楽しめる「おふろcafé yusa」が誕生しました。


コンセプトは「果樹園×クラフト×カフェ」。


お風呂やサウナガーデンはもちろん、地産グルメを堪能できるcafe、暖炉スペースや8000冊もの本やコミックなどが並ぶライブラリー、キッズスペースなど多彩な空間が揃ったこの施設が、オープンからわずか10ヶ月余りで、食べる、作る、温まる…と、訪れる人々それぞれが思う存分に自分らしい時間を楽しめる、新たなくつろぎ空間としての地歩を固めています。


1.東北で初の「おふろcafé」導入のきっかけと、独自コンセプトの発案

「悠湯の郷 ゆさ」はもともとこの地にあった既存の年金福祉施設をリニューアルして誕生した宿泊施設で、それまで宿泊をベースとしてグランピングなど数々の新たなサービス提供を行ってきた古窯グループですが、今回のおふろCafé yusaは宿泊施設としては初めての日帰りサービスの導入となりました。

おふろCaféの運営元である「温泉道場」では、「お客様が自由に過ごせる快適さを追求したサービス」を前面に押し出した事業展開を行っていますが、おふろCafé yusaではこの温泉道場とのパートナーシップ契約を基本としつつも、山形・黒沢温泉ならではの地域性を取り入れた独自のおもてなしやサービスを開発・拡充することによって、地域のお客様にも満足していただける路線を確立することを新施設の方向性としました。

その具体的なテーマとして掲げたのが、「果樹園×クラフト×カフェ」。

古窯グループの理念である『今日、この瞬間に、最高の山形を。』の考えをベースに、「フルーツ王国やまがた」や「山形の手づくり伝統工芸」の要素を融和することで、東北初のおふろcafeならではのコンセプトへと昇華させました。

2.多彩な楽しみ方を演出する館内施設の数々

おふろCafé yusaには入館者がそれぞれ思い思いに過ごすことのできる多彩な施設の数々が揃っていますが、その中から主だったものをいくつかご紹介いたします。
●受付ロビー・ブックラウンジ
入場後、受付で館内着とタオルを受け取ったら、そこからは自分の思いのままに館内施設や空間を自由に楽しむことができます。
そんなおふろCafé yusaの特徴をシンボリックに表すように、ラウンジから階段にかけてズラリと並ぶ本棚には、雑誌・コミック・書籍など、その数8,000冊以上もの書籍が並びます。

●コワーキングライブラリー
ロビー本棚裏のコワーキングライブラリーにはあちこちに様々なソファーが置かれ、湯上がりや食事の後などに、お気に入りの本を片手に思い思いのスタイルでくつろぎの時を楽しめます。

●サウナガーデン
館内着・水着・Tシャツの着用で、男女一緒に楽しめる大型のサウナ室。ストーブはドイツから海を渡ってきたサウナストーブ EOS Zeus/Zeus L を採用。サウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させて発汗を促進させます。
もちろん外気浴やジャグジー、サウナラウンジなども用意され、思いのままのととのいが楽しめます。

●暖炉ラウンジ
2階には、引き立てのコーヒーが無料で楽しめる暖炉ラウンジや秘密基地感満載のヒトシェルフ、フルーツ素材のソファ、キッズエリアなど、さらに多彩な空間が。
パソコンなどの操作ができるコワーキングエリアもあり、温泉としてだけではなく学生が勉強や息抜きのために過ごしたり、フリーランスの方の仕事の場としても活用されています。

●展望大浴場
5階の展望大浴場からは、蔵王連峰の雄大な姿を一望できます。
豊富な湧出量を誇るナトリウム-硫酸塩の天然の湯がたっぷりと湛えられたお風呂は、地元の人にも「優しい湯」として大人気。
浴場内には半露天風呂や遠赤外線低温サウナもあり、黒沢温泉の恵みをたっぷりと堪能することができます。

●カフェ
「果樹園」では、「フルーツ王国」として名高い山形県産のりんごやラフランス、桃といった王国自慢のフルーツを、味わいはもとより空間のテーマにまで及ぼして独自の世界観を醸成。
料理長がいるカフェレストランとして、地元産の素材を豊富に使ったクオリティの高いメニューを提供するとともに、オリジナリティあふれるオブジェや演出によって、個性あふれる存在感と居心地の良さを打ち出しています。
中でもひときわ人気の高い「ゆさ特製焼きカレー」は、サウナ飯としても大好評の一品。その他にも、りんごのデミグラスを使ったハンバーグや季節感たっぷりのスイーツなど、フルーツをふんだんに用いた数多くのメニューがラインナップされています。

●MOGY
MOGYは、その名の通り旬のもぎたて果実を贅沢に使ったフルーツアイスクリームの専門店。
施設利用者はもちろん、この地を訪れる観光客や地域のお客様にも、地産アイスクリームの名店としての高い人気を誇っています。

● 宿泊
「悠湯の郷ゆさ」には山形の春夏秋冬をコンセプトとした露天風呂付き客室をはじめ、和・洋・和洋室など全36室の客室も揃っていますので、ゆっくりと滞在することでより大きな満足も得られるはず。さらに宿泊のお客様には、おふろcaféを1日無料で利用できるという特典も付いています。

ご紹介したい館内の多彩な施設や空間はまだまだありますが、これらの施設すべてに通底しているのが、「クラフト」というもうひとつの柱。

おふろCafé yusaでは山形県の伝統的な工芸のテイストを感じさせる本棚などの意匠に加え、館内イベントとして「ポーリングアート体験」などの手づくり体験教室も開催。さらにはこうした「ものづくり感」のあふれる館内空間に包まれて、自分ならではの楽しさ・くつろぎの世界を「クラフト」してほしいという願いもそこには込められています。

3.誰もが多様なくつろぎを満喫できる、リーズナブルな料金設定

おふろCafé yusaの利用料金は、10:30~22:00までの「フリータイムコース」で平日が大人1,408円・小人704円(館内着上下込み)。会員になれば同じコースが大人1,188円・小人594円で利用できます。

また「時間制120分コース」もあり、こちらは平日なら大人770円・小人330円(サウナガーデンのみ料金別途)という低価格で利用できます。

タオルセットや水着などのレンタルアイテムも充実しており、お好みの時間帯や過ごし方に合わせて自分にぴったりのスタイルで、なおかつリーズナブルに楽しめるのも大きな魅力のひとつです。

そんな施設だけに、利用されるお客様も多種多彩。

オープンから現在までの入場者を見ると、概ね当初の想定どおり20-30代の女性の他、若者のグループや、楽しさを見つけようとするシニア層のお客様、サウナファンから、癒やしのある学習場所として活用する学生、さらにはフリーランスを中心としたクリエイティブなワーカーまで、特定の客層に限らず幅広いお客様が来館されています。

また地域としても、地域住民はもちろん山形県・宮城県・福島県といった広域からお客様が来訪するなど、悠湯の郷ゆさの新たなマーケットの開拓にも大きな力を発揮しています。

強いてお客様の共通点を探すとすれば、それは「自分なりの楽しみ方を見つけられる人」「感性に対して敏感なクリエイティブ性の高い人」。

おふろCafé yusaは、自分がどう過ごしたいかをイメージできる人にとっては、まさに待ちに待った「宝箱」のようなエポックに満ちた施設だと言えるでしょう。

皆さんもこの地に向かった際には、ぜひ一度訪れて、おふろCafé yusaで、自分だけの楽しみを見つけてみてはいかがでしょうか。

※2023/10/25公開の記事を転載しています


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