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昭和のイメージから脱却し先進のリゾートエリアとして羽ばたく熱海に、またひとつ新たな観光・交流拠点が誕生

再脚光を浴びる熱海を、さらなる未来へ。熱海後楽園ホテルが手がけたビッグプロジェクト

首都圏からの好アクセスや素晴らしい景観、温泉などを武器に、団体客を主体とした国内旅行の受け皿となる大型旅館・ホテルが軒を連ね、国内観光地の雄として隆盛を極めた熱海。

しかし旅の潮流が団体旅行から個人旅行へと大きく変化するにつれて流入人口は減少の一途を辿り、ピーク時の1960年代には530万人の宿泊客数を誇っていた街も、いつしか過去の観光地というイメージになりつつありました。
ところが2010年代半ばになるとその状況が一変します。市内各所への精力的な観光資源整備や民間活力の後押しが実を結んで、その人気が少しずつ再浮上の兆しを見せ始め、2015年度には宿泊者数300万人を回復。まるで不死鳥のように見事なV字回復を達成したのです。

ウィークデーでも賑わいを見せる駅前商店街を中心として、今や熱海市街にはシニア層から若者まで幅広い年齢層の観光客があふれ、かつての活気を完全に取り戻したと言っていいでしょう。
そんな熱海に昭和40年に開業して以来、つねに地域の発展を担い、熱海とともに時代を歩んできた老舗熱海後楽園ホテルが、昨年の3月、満を持して複合型リゾート「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」に生まれ変わりました。
総事業費約110億円もの巨額を投じたこのビッグ・プロジェクト。熱海後楽園ホテルの狙いはいったいどこにあるのでしょうか。


人が集い、交流するスポットとして生まれた「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」

熱海後楽園ホテルを運営する株式会社東京ドーム・リゾートオペレーションズが「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」を通じて打ち出すのは、新たな熱海にふさわしい交流の拠点作り。さまざまな「人が集まる仕掛け」を展開することのできる新たな舞台の創造でした。

従来の宿泊施設としてのイメージを一新し、若い女性客をメインとして熱海市内を周遊するシニアからファミリーまでの幅広い観光客が楽しめる新たな立ち寄りスポットとして、そしてこれからの熱海にふさわしい新たな交流拠点を構築すること。
『日帰りでも楽しめる新しい街』というこれまでにない新たなアイデンティティの確立をめざして誕生したのが、ホテル・スパ・フードマーケットによる複合型リゾート「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」です。

既存施設である熱海後楽園ホテル・タワー館に新たに8階建ての新館「AQUA SQUARE(100室)」を加えて、さらに陣容を充実させた宿泊環境。そして熱海最大級の日帰り温泉施設「オーシャンスパ Fuua (フーア)」や、食の楽しさを提供する「IZU-ICHI(イズイチ)」など、この狙いを実現するために、熱海の持つ多彩な魅力をさらに引き出すための様々な設備が構成されています。


「スパ」「食」、そして熱海の新たな楽しみ方の提案

● さらに多彩な宿泊ニーズを満たす、新館「AQUA SQUARE」

新たに誕生した宿泊施設の新館「AQUA SQUARE」は、海を望めるバルコニーや窓際のリビングスペースでゆったりと寛いでいただけるオーシャンビュールーム、山側の緑と木漏れ日をイメージしたコートヤードルームなど100室の多彩な客室を持ち、女性客やシニア、シングルユースまで多様な宿泊スタイルとニーズに応え、お客様一人ひとりにベストマッチしたリゾート空間を提供しています。

またこの新館には先にもふれたように、宿泊はもとより、スパや食など熱海の新たな魅力を満喫できるエンターテイメントの要素がふんだんに整えられています。

●温泉に新たな癒しの魅力をもたらす、日帰り温泉施設「オーシャンスパ Fuua」

温泉地としての熱海の資源を活かし、さらなる新しい楽しみを提案するのが、相模灘を一望できる日帰り温泉施設「オーシャンスパ Fuua」。
日本最大級、全長約25mを誇る露天風呂は、水平線と同一の視点を持った「立ち湯」という新たなスタイルを導入。大海原に向かって入浴していると、まるで海に浮かんでいるかのような幻想的で心地よい浮遊感を味わうことができます。

また施設内は館内着を着たまま自由に回遊できるため、「海辺の別荘ライフ」をテーマにしたリラックス空間「アタミリビング」ではグループやカップルが一緒に岩盤浴やロウリュなどを楽しんだり、開放的なリラックスラウンジで寛いだり、さらにはカフェやエステサロンなどでゆったりとリッチな旅時間を満喫するなど、それぞれに自在な楽しみ方を味わうことができます。

ふんだんな湯量を誇る露天風呂やアタミリビングは開放的な空間設計となっており、季節ごと時間ごとに移ろう海と空のパノラマを堪能したり、熱海海上花火大会の開催日には夜空に打ち上がる大迫力の花火を眼前で観賞することができる特等席ともなります。

●伊豆の食が大集合した活気あるフードマーケット「IZU-ICHI」

「AQUA SQUARE」に誕生した食の魅力を伝えるエリアが、「伊豆の食」をテーマに熱海の旅に新たな楽しみをもたらすフードマーケット「IZU-ICHI(イズイチ)」。
伊豆の美味しい食と素敵なモノが集まる「【市】場」として。品揃えも雰囲気も伊豆「随【一】」の場として。また伊豆方面に出かけた時に「【一】番」に立ち寄りたいスポットとして、多くの人々が集まる活気あふれるマーケットとしての立ち位置を目指すことから名づけられた「IZU-ICHI」では、オープンキッチンスタイルのブッフェレストラン「HARBOR’S W」や、1,000アイテム以上の伊豆の食が集う海辺のマーケット「ラ・伊豆 マルシェ」などによって形作られています。
「HARBOR’S W」では、新鮮この上ない伊豆の食材をふんだんに使った豪快なグリル料理や焼きたてのピザなど、リゾート感あふれる魅力的な食事が味わえるのに加えて、こだわりのオリジナルクラフトビールを始めとする多彩なアルコールメニューも充実。一人ひとりの旅のスタイルや時間帯に合わせて、思い思いの優雅な食の楽しみを味わうことができます。

また「ラ・伊豆 マルシェ」には、地元で採れた新鮮な野菜やフルーツを始め、伊豆ならではの海の幸、山の幸、人気スイーツやお土産菓子などなど、あらゆる“伊豆の食”が集合。
活気とにぎわいの中でお気に入りの逸品を選ぶ楽しさ、買う楽しさ、そして想い出を自宅に持ち帰る喜びなど、食を通じた多彩な楽しみとの「出逢いの場」にふさわしい魅力が満ちています。
さらには、はちみつ専門コーナーや熱海オリジナルスイーツを販売するテイクアウトショップ、海のリゾートをテーマにしたアクセサリーショップも展開されるなど、伊豆と熱海の新たな魅力を見つけられるスポットとして数多くの観光客を惹きつけてやみません。

きめ細かな季節感を、「より新鮮な楽しみ」に変えるために

こうした多彩な施設の誕生はもとより、それ以上に注目したいのが、これら新施設の持つ個性と魅力を活かした「人が集まる」ための多彩な取り組みです。
例えば日帰り温泉施設「オーシャンスパ Fuua」では、冬のある日、露天湯が「ゆず湯」に変身。寒さ厳しい季節によりいっそう身心をポカポカに温めるとともに、血行を促進させることで疲労や冷えからの回復、美容増進を図れるなど、女性にうれしいイベントを季節に合わせて開催。

また「ロウリュキャンプ」では夏季限定企画として爽やかなライム・ペパーミントのアロマオイルを使用した「真夏のロウリュ」など、季節感たっぷりの多彩な企画がくり広げられています。

「IZU-ICHI」でも季節ごとの催しが盛りだくさん。日々移り変わる短い「旬」を敏感に捉えてライブキッチンでの演出・提供に瞬時に反映したり、その季節にしか味わえない食材をテーマにした多彩なフェアや、催しなどがきめ細やかに展開されています。
もちろん宿泊も同様です。昨夏に開催された夏休みのファミリー客向けの恐竜イベント「ジュラシック後楽園II」に代表されるように、季節やユーザニーズに連動した各種の宿泊プランやイベント、そして地域との連動企画などが目白押し。
細分化された多彩なニーズを幅広くカバーしながら、泊まる時間そのものをより楽しめる企画を提案し、次々と新しい熱海の楽しみ方を提案しています。

宿泊、スパ、そして旬の食…。熱海の旅を彩る新たな楽しみを存分に味わえる新施設の数々と、その施設を舞台として人の感性に強く訴求し、人々の心を動かす多彩な企画たち。

「ATAMI BAY RESORT KORAKUEN」とはこれからの熱海の発展を担う新たな交流スポットであると同時に、「旅の楽しみのあり方」を根底から捉え直した、観光新時代へのテーゼであるとも言うことができるでしょう。
全国の観光地がそれぞれにさまざまな課題と展望を持つ今、国内最大級の観光地・熱海を舞台にしたこのエポックは、間違いなくこれからの日本の観光業界のあるべき姿を示唆する、大きな指針のひとつとなるはずです。


熱海後楽園ホテル(静岡県・熱海温泉)
〒413-8626 静岡県熱海市和田浜南町10-1(Googleマップ

公式サイトはこちら

※2020/02/12公開の記事を転載しています


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