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柔軟な発想をいかした新機軸の多彩なサービスが大好評―あわら温泉グランディア芳泉―

「行ってみたい旅館」から「また行きたい旅館」へ、真に愛される宿をめざして

開湯140余年の歴史を数える福井県あわら温泉は、古くから関西の奥座敷として知られています。昭和39年にこの地に芳泉荘として創業したグランディア芳泉は、以来半世紀以上にわたってあわら温泉を代表する名旅館としてその名を馳せてきました。

7,000坪もの敷地に広がる情緒豊かな日本庭園の中には、露天風呂付スイート「別邸 個止吹気(ことぶき)亭」や、庭園露天風呂付の和モダン客室「離れ ゆとろぎ亭」と趣の異なる施設が静かな旅情を漂わせ、また敷地内には美肌や健康増進に効能のある3本の源泉があり坂井平野を見渡す展望大浴場を始めとする多彩な露天風呂はもちろん、足湯や歩行湯、温泉たまごの手作り体験など宿独自の資産を生かしたオリジナリティあふれるおもてなしを展開しています。

さらにグランディア芳泉の魅力を支えているもうひとつの大きな魅力が、料理です。グランディア芳泉の料理を司る部谷保総料理長は、JALファーストクラス機内食監修・技能グランプリで銀賞を受賞し、皇族の方々へもお食事を供した経験を有するという国内でもトップクラスの存在。

宿では料理長のこだわりをふんだんに盛り込んだ四季折々の料理で、越前の山・里・海の旬素材の醍醐味を心ゆくまで満喫することができます。そんな名旅館あわら温泉グランディア芳泉は今、旅館として画期的なサービスを矢継ぎ早に展開していることで、観光業界の注目の的となっています。


新型コロナの影響下で旅館は何をすべきか、その問いから生まれた数々の新企画

新型コロナウイルス世界中に猛威を振るっていた3月。外出や旅行自粛の影響下にあって、あわら温泉も例外ではなく大量の宿泊キャンセルが出てしまっていました。

旅館にとどまらず観光業界全体が大きなダメージを受けている中、グランディア芳泉はただ手をこまねいているのではなく、自粛ムードにある今だからこそお客様との接点を持ち、疲れた人々を癒そうと、これまでになかった画期的なプランの数々を打ち出しています。

そのひとつが『1ヶ月泊まり放題プラン』。48,800円(税別)を支払えば30日間宿泊し放題(休前日と満室時は除外)というプランを限定10組で発売しました。疲れを感じた時にいつでも温泉旅館を利用してもらえるという利用客にはことに嬉しいこのプラン。

朝食付きで計4人までの利用が可能なので、地元のファミリーやグループでいつでも気軽に泊まっていただけると評判となりました。第一弾(4月15日~4月26日)発売分が完売したことを受け、第二弾も販売しこちらも完売しました。

そしてもうひとつの注目プランが、旅館をまるごとテイクアウトできる新企画『ご自宅は温泉旅館』。この企画は多数のビジネス誌でも紹介されるなど、すでに業界では大きな話題となっているのでご存じの方も多いはず。

プラン内容は、部谷総料理長監修による会席夕食「芳泉の玉手箱」・あわら温泉の女将たちが自ら作った地酒「女将(おかみ)」・美肌効果のある源泉・4人分の浴衣と帯に加えて、若女将と料理長、スタッフによるチェックイン・チェックアウトやご夕食のご案内や、温泉入浴の解説をしてくれる動画が一式となったもので、料金は4人分で税込29,000円。

お客様はグランディア芳泉にこれら一式を取りに行けば、自宅にいながらにしてあわら温泉の醍醐味をたっぷりと堪能することができるというわけです。このプランは山口高澄常務の発案によるもので、特にセットに付随している女将のサービス動画はグランディアならではのおもてなしを形にしたもの。

4月18日以降の毎週土日に販売されているこのプラン。入学祝いや誕生日のプレゼントなどお祝い事に活用されるお客様が多く、好評の声が多数とどいていることからグランディア芳泉では今後も販売を継続する予定だといいます。

また企画内で提供している料亭弁当「芳泉の玉手箱」は、6月末までの予定で単体での販売も行われており、毎週120セットもの売上をカウントしているそう。グランディア自慢の本格料亭の味を体験してもらうことをきっかけに、グランディア芳泉の宿泊への誘い水にもなっていると言います。


現地に行かなくても宿の魅力を体感できる、デジタルメディアの活用

その場に訪れなければ宿の良さを体験できないというのが、ハコモノを基本とした旅館という業種の宿命でした。

しかし先の旅館テイクアウト企画にもあるように、グランディア芳泉ではこの常識を覆し、遠方のお客様にも自館の魅力を体験していただく方策を練り続けています。そのひとつの答えが、オンラインショップによる料理の販売という新たなチャネルの開発です。

オンラインショップを通じてグランディア芳泉の大きなセールスポイントのひとつである自慢の料理を遠く県外にまで販売することが可能になったことで、単体での売上はもちろん、グランディア芳泉の認知度をさらに広げると同時に、ブランド力の強化にも波及効果が生まれています。

グランディア芳泉のオンラインショップには現在料理を主役に、旅館のギフト券やあわら温泉の源泉、お土産品など多数の商品がラインナップされていますが、中でも特に人気の高いのが部谷総料理長の手がける「若狭牛と白山豚のすき焼きセット」。

40~50代のお客様がご両親へのプレゼントとして購入するケースが特に目立つといい、想像以上の反響に宿側も大きな手応えを感じているそうです。
さらにグランディア芳泉ではSNSの持つメリットを自在に活用した、双方向交流による自館のファン育成にも取り組んでいます。

Facebookやインスタグラムを中心に、時には日に数回の更新を行うなどきめ細かな情報発信を継続し、総料理長Instagram投稿キャンペーンなど常に目新しい企画も次々と打ち出しています。


その一方でYouTubeでも、旅館という敷居の高いイメージを良い意味で崩し、楽しさと面白さを発信したいと『若旦那と若女将の旅館チャンネル』を開設するなど、デジタルメディアの積極的な活用によって新たなマーケットへの魅力発信にも余念がありません。

また、コロナ禍の真っ只中にあった4月29日には、女将の自主的な発案によって、医療従事者はじめ多くの方々への感謝の気持ちを込め、1日でも早いコロナ終息を願った客室の灯りでハートを描くライトアップや、源泉無料プレゼントなどのハートフルな社会貢献アクションも行っています。

社会やお客様にできるだけの声を届けていこうというグランディア芳泉のこうした姿勢と取り組みからは、旅館文化の育成・波及にかける情熱と、お客様に対するおもてなしの想いがひしひしと伝わってきます。

その上で何よりも驚かされるのは数々の自由な発想を生み出せるグランディア芳泉の社風・風土と、それを即座に実行に移せるスピード感あふれる組織のあり方ではないでしょうか。


伝統と挑戦。お客様目線に立った「新たな時代の旅館」の姿へ

「旅館を超えた新・旅感」。それがグランディア芳泉のコンセプトです.高い品位と様式美、日本旅館としての伝統を守りつつも、常に新たな感覚の旅行文化を取り入れることでお客様のあらゆるご満足を追求し、さらに愛されるお宿となっていきたい。

そんな進取の気風を持つグランディア芳泉の何よりの強みとは、変えてはならないものと時代に合わせて変化しなければならないものとを見極める慧眼にこそあるのかもしれません。

良き伝統・歴史の持つ価値を知り、同時に「今」のニーズにフレキシブルかつ迅速に対応することで、常にお客様を見つめている宿。
グランディア芳泉の多彩な取り組みの数々には、これからの時代の旅館の姿を指し示す貴重な示唆が隠されています。


グランディア芳泉(福井県・あわら温泉)
〒910-4193  福井県あわら市舟津43-26(Googleマップ

公式サイトはこちら

※2020/06/17公開の記事を転載しています


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