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【観光DX】ホテル・旅館の客室へのタブレット導入で得られる3つの利点

ホテル・旅館の客室には、お客様が快適に過ごすことができるよう、客室の説明や館内の案内、周辺の観光情報など、さまざまな書類やパンフレットが置いてあります。そのなかには定期的に情報を刷新しなくてはいけないものもあるため、情報が新しくなるたびに各客室をまわってパンフレットを入れ替えたり、追加したりしなければいけないわけですが、客室数が多ければ多いほど作業の負担が大きくなってしまいます。そこで最近では、館内のペーパーレス化と作業の効率化を目的に、客室にタブレット・スマートフォン端末を導入するホテル・旅館も増えているようです。

今回は、ホテル・旅館の客室にタブレット・スマートフォン端末を導入することで得られるメリットについて詳しく解説していきます。 


客室へのタブレット・スマートフォン端末の導入が増えている

国際的に注目度の高いイベントが開催されることの多い日本には、国内の宿泊客はもちろん、インバウンド観光客もたくさん訪れます。ホテル・旅館業界では、増加するインバウンド観光客をターゲットにして、設備やサービスの見直しに力を入れているところも少なくありません。

その中でも、近年注目されているのが「客室へのタブレット・スマートフォン端末の導入」です。ホテル・旅館の客室に、標準装備としてタブレット端末やスマートフォンを設置することにより、サービス向上だけでなく業務効率化によるスタッフの人手不足などの問題解決にも繋がります。


業務効率化におけるメリット

ホテル・旅館の客室へのタブレット・スマートフォン端末導入は、業務に従事するスタッフの作業効率も改善する効果があります。では、具体的に、どのような部分で業務効率化の成果を感じることができるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。


インフォメーションブックなどのペーパーレス化

ホテル・旅館の客室には、客室設備の使い方や館内案内、ホテル・旅館周辺の観光地の紹介などさまざまな情報が「インフォメーションブック」として置かれています。これらの情報は常に最新のものを掲載するべきですが、情報をアップデートするたびにすべての客室のインフォメーションブックを印刷し直したり、追加したりするのは大変な作業です。

タブレット端末を導入すれば、インフォメーションブックに掲載されている情報をタブレット上で閲覧することができます。結果として、ペーパーレス化により印刷コストを削減することもでき、情報のアップデートが必要な時でも、大元のデータを修正するだけで各客室の情報を更新できるため、担当者の業務負担を軽減することもできるのです。


フロントへの問い合わせ削減

タブレット端末は紙媒体よりも圧倒的に多くの情報を保存することができます。写真や動画などを使っての説明も可能ですので、よりお客様に伝わりやすい説明を行うことができます。また、タブレット上からルームサービスやタクシーの配車などを行えるようにすることで、フロントへの問い合わせを減らし、フロント担当者の業務を削減することが可能です。


PMSとの連動

ホテル・旅館で使用される宿泊管理システム「PMS(ホテル管理システム)」と客室のタブレット端末を連携することで、チェックアウト状況や清掃状況などのルームステータスの管理を行うことができます。これにより、フロントを介さずにチェックアウトを行い、客室清掃の手配をすぐに行うことも可能になります。


集客やサービスにおけるメリット

客室へのタブレット・スマートフォン端末の導入は、業務効率化だけではなく、集客やサービス向上においても様々なメリットがあります。機種によって機能は異なりますが、ここでは一部のサービスについて紹介します。


多言語対応などインバウンド観光客向けサービス

多くのタブレット・スマートフォン端末で、メニューが多言語に対応しています。また、機種によってはコールセンターを通じて24時間同時通訳が可能なものもあります。英字新聞や外国語雑誌が読めるものなど、インバウンド観光客に役立つサービスを提供することができます。


周辺施設や観光案内の配信

ホテル周辺の便利な施設やおすすめ観光スポットなどの情報も、タブレット端末で紹介することができます。動画や写真などを配信することもできるため、視覚的に魅力を伝えることも可能です。情報のアップデートも可能なので、常に最新の情報を配信することができます。


スマート家電によるルームコントロール

タブレット端末と客室の電化製品を同期することにより、タブレット端末で照明や空調の調節をすることができます。客室の無駄なスイッチ類をなくし、スッキリとした部屋にすることができます。また、タブレット・スマートフォン端末の導入により、電話機も不要になります。

 
タブレット端末はメーカーによってそれぞれ特徴が異なります。導入の目的や客層にあった機能が備わっている端末を選ぶようにしましょう。

※2019/10/25公開の記事を転載しています


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