長きに渡ったコロナの影響からようやく本格的に脱した今、国内のインバウンドの動向は、中国からの来日客を除けばほぼコロナ前の状況にまで回復してきていると言えるでしょう。

それどころか約3年間の間、日本への旅行を否応なくストップさせられてきた海外の人々にとってはまさに待ちに待った解禁。ここにさらに円高傾向も拍車をかけていることで、海外観光客の日本熱の上昇はとどまるところを知りません。

そんな中で全国の観光地も「今こそ！」と、あらゆるインバウンド施策に取り組まれていることでしょう。

1.実効性の高い戦略的な誘客対策を実現する、独自ネットワークを築いた『インバウンド団体・FITプロデュース』

とはいえ、日本各地域の実情としては、案内ツールの多言語化やホームページの英訳追加といった受入体制の整備に留まっているといったことも多く耳にします。「インバウンド」とひと括りにしてしまうことでつい見逃しがちですが、そのターゲットは実はさまざまな個性を持った多彩な国々。当然そのニーズも多種多様であり、例えば中国の富裕層とタイからの観光客では、日本に対して魅力を感じる要素も人気の観光地も大きく異なるのが実情です。

こうした中で、言葉だけのインバウンド対策ではなく、実効性の高い戦略的な施策の立案と運営を行うためには、その観光地の持つ魅力や特性がどの国のどんなターゲットにフィットしているか、またそのターゲットに向けてどんな企画や体験を打ち出すべきかなど、きめ細やかな分析と対応が求められます。

しかし観光地単体でこうした課題に適切に対処していくのは現実的には難しいのも事実。

そこで株式会社エイエイピーの観光革新プロジェクトでは、各国の観光事情やニーズに通じるとともに、現地に太いパイプを持つ専門旅行会社やプラットフォーム提供会社、訪日メディアと連携した『インバウンド団体・FITプロデュース』事業をスタートさせました。

2.ターゲットの国に応じて、その国の現地情報に詳しい専門会社とのコラボレーションを設定

例えば中国に団体を持つ専門旅行会社とのつながりを活かせば、一般観光客の誘致に留まらず、企業や団体の大規模な集客が見込める「中国MICE」などの施策も現実化してきます。

またこの連携体制を土壌とすることによって、事業者やDMO向けインバウンド事業の構築・見直しに向けた戦略策定、マーケティング、満足度向上のためのコンサルティング、インバウンド富裕層向けの商品企画や、コンテンツ開発の支援など、幅広い事業展開も可能。

こうした具体的な課題に対して適切なサポートでお応えします。　

上記では中国の例を挙げましたが、その他にも台湾やタイ、シンガポールを始め、それぞれの観光地がターゲットとする国に適した専門会社との連携によって、多彩な誘客プロモーション運営にお応えできる体制を整えています。

3.もしもこんな想いをお持ちなら、ぜひエイエイピーにご相談ください

日本には数多くの観光地があり、インバウンド対策ひとつを取っても、ごく早期から本格的な対策を実践している地域もあれば、これから新たに進出しようという地域もあるなど、その状況も様々です。

しかしどんな地域でも、地域振興を大きく飛躍させるチャンスとしてこのインバウンド需要の急拡大を見逃す手はないという点は共通しています。

「インバウンドについては初心者だが、できるだけ早めに実績をつくりたい」「インバウンド誘客の専門会社やマーケティング会社との打合せが大変なので間に入ってほしい。」「有名な観光地でもなく、小さな自治体だけどキラリと光る自慢の観光資源はある！」…。

そんな想いをお持ちの町や村、観光地にとっては、まさにこの『インバウンド団体・FITプロデュース』事業がうってつけでしょう。

4.ある町の観光需要拡大に向けて、中国に強みを持つ専門会社をマッチングした事業の一例をご紹介

エイエイピーがお手伝いした多彩な事業の一例として、山梨県富士山ろくのある町と「TSJ日本国際ツーリスト」のマッチング事例をご紹介します。

日本を代表する風光明媚な絶景を有するこの町は、海外からの来訪者からの人気も高くコロナ前は年間約70万人の来日観光客で賑わい、その大きな観光収入が自治体の運営を支えていましたが、コロナの影響を大きく受けてこのインバウンド客が激減し、観光収益も低迷してしまいました。

そんな中で迎えた海外観光客の受け入れ解禁。この町では、いち早く地域経済の回復を図ろうと、インバウンド回復に向けた具体的な取り組みをスタートしました。

特に中国を筆頭とした東南アジアの向けの旅行商品開発を主な取り組みとして掲げていたことから、エイエイピーでは、中国に強く日本に興味のある団体情報を多く持つ「TSJ日本国際ツーリスト」をマッチング。

エイエイピーが、かねてから評価の高かった自然景観に加えて、地元の伝統文化や芸術、写真撮影など多彩な体験機会をコンテンツとして盛り込んだ新たな観光商品の企画開発を担当し、中国現地で大きな影響力を持つ「TSJ日本国際ツーリスト」は見込客の開発と旅行ツアーの発売などの営業面を担当。

また地域の方は数多くの宿泊施設や観光施設が一体となって、ツアーコンテンツと受け入れ態勢の磨き上げと整備の拡充を行うなど、3者がそれぞれの強みを活かした役割を分担し、プロジェクトとしての協力体制を構築。

さらにこのプロジェクトを観光庁の「インバウンドの地方誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」にも応募するなど、予算面での町の負担軽減も図っています。

海外に強い専門会社と地域をマッチングすることで、インバウンドの新たな局面を拓く、エイエイピーの『インバウンド団体・FITプロデュース』事業。

各種補助金の活用とも親和性が高いことから、「インバウンドの拡大に取り組みたいがその予算がない」というお悩みを持つ小さな町やDMOにとっても、きっと朗報となるのではないでしょうか。

※2023/05/04公開の記事を転載しています

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