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二筋縄。|観光マーケティングプランナーのちょっと視点を変えた連載コラム015

どんな困難な道に至ろうとも、これまで信じてきた道をブレずに尋常一様の手段でゆくことが大切。と、今までの何回かの独り言に記させていただいてきた。しかし、昨年から世界を蝕むこの新型コロナに関しては、そんな言も意味なしで、「一筋縄では、ゆかない」道ができつつある。

そんな最中、恒例の2020年紅白歌合戦に登場したのがBABYMETAL。おそらく、この記事を読まれている方々の10人にお1人ぐらいしか日本では知名度がないのでは?「誰これっ?」状態だったのでは?

実はこのBABYMETAL。2010年に結成以来、今や世界で一番有名な日本のミュージシャンで、かのレディー・ガガやメタリカ、レッド・ホット・チリ・ペッパーなど超有名アーティストの公演で共演や前座まで演じている脅威の三人娘なのです。

因みに私はファンではありませんし、別にBABYMETALの宣伝をするつもりではないのであしからず(笑)。

彼女らの凄いところは、音楽界の歴史の中に新しい道を創ったコト。ヘビーメタル(簡単に言えば大音量のROCK)という世界に、真逆ともいえるアイドル(例えばAKB48とか)を融合させて、それをスリリングなステージで堂々と演じたことでしょう。

それが、ヘビメタファンのみならず多くのミュージシャンやファンを巻き込んで徐々に徐々に彼女らのマーケットを広げてゆき、遂に今に至る。・・・というのがBABYMETALのサクセスストーリー。

彼女らの広報戦略も独特でした。普通の日本のバンドであれば、やれアニソンでコラボしたり、音楽番組に注目バンドとして顔を出したり・・・という常套手段で行きますが、BABYMETALの基軸は彼女らの本質を十二分堪能できるライブショーに置き、海外のコンサートにも積極的に参加し、その知名度をアップさせました。

大物有名アーティストもこのコンサートを見て彼女らに共演を持ち掛けて来たそうです。

そんなBABYMETAL三人娘のステージ・アクトは凄まじい!オジサンなら1曲前半でダウンし1時間程休憩が必要!なアクションの連続。さらにさらに彼女らを支えるバックバンドが又凄い!コワーイお化粧と衣装で演じる4人編成それぞれのテクニックは怒髪天!

しかも公演時間約150分間を怒涛のテンションとスピードで乗り切るわけですから、もうこれは人間業ではありません。素人目にも歌・踊・奏の三拍子がもはや神業の域にあると思います。

そんなステージを、海外のミュージシャンやDJ、ユーチューバー達が、YouTubeに鑑賞実況動画を投稿、彼女らのステージを観ながら、「oh my God!・amazing!・what happen!・great!・kawaii!」を連発する姿に、不思議に同じ日本人として誇りさえ感じてしまう。これは、動画広報のお手本ともいえます!参考にしたいものデス。

もしBABYMETALが、アイドル一本として単なる日本の市場を狙ったなら、ある程度のポジションに行ったかもしれません。

もしくはROCK一本として活動してもある程度話題になったかもしれない。でもそれ停まりで、おそらく国内ではいずれの道も「ある程度」でオシマイになってしまったのではないでしょうか。

ところが、BABYMETALは、「国内という枠」を選ばなかった。さらにアイドル&ヘビメタという「二筋縄」を練り上げてそれを操り、もっと広い市場を視野に置いて活動を続け、結果世界を凌駕したわけです。

上手く回っている経済のなかでは、あるひとつの市場の上位ポジションにいることで、十分な恩恵もあり、順調な経営が続きます。しかし、そのひとつの市場が急激に崩れた場合、新たな市場にのり出さなければいけない時がくる。

その時には単市場で培った一筋縄をさらにバージョンアップさせながら、もう一筋の縄を準備して「二筋縄で乗り切る」ことも必要になる時代が来ているのではないでしょうか。

BABYMETALの大成功は、それを物語っているような気がします。チナミに私はBABYMETALの出世作「ギミチョコ!!」が大好きです!

※2021/03/01公開の記事を転載しています


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