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リノベーション

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「設計会社や施工会社にはないアイデアが欲しい」、「改装するのに面白い企画が欲しい」「サインに一貫性なくデザインも古い」、「館内装飾の提案が欲しい」の声にお応えする形で生まれた、小…
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「それは、ホントに新しいのか?」広告会社が考えるリノベーションの成功思考

これまでの常識から脱却し、次の時代に向けて旅館ホテルの新たな姿を確立するために、株式会社エイエイピーが立ち上げた「観光革新」プロジェクト。 旅館を熟知したエイエイピーだからこそできる、この革新への伴走型支援についてのシリーズ記事第6弾として、今回はリノベーションプロデュースについてご紹介します。 ※当記事は、エイエイピーのリノベーションディレクター第一人者に寄稿いただきました。 ■暗中模索中に「気配がおきない」施策街おこしに正解はない。 リノベーションというと施設の改装を

また訪れたくなる、かけ流し露天風呂を愛でる静かな宿が福島に。人気宿が仕掛ける次の一手とは?【福島県高湯温泉 安達屋】

福島県高湯温泉は、泉質の良さと福島駅から車で30分の距離ながら山あいの静かな温泉地。安達屋はその中でもNo.1の人気がある宿です。 この安達屋では現在、観光庁の「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」を活用して改装リニューアルを着々と進めています。 1.四百年の歴史を今に活かす、おもてなしの宿 古くから効能の高さで知られた高湯温泉。エメラルドグリーンの乳白色をした硫黄泉は肌触りも良く、美肌維持皮膚病・成人病にも効果が期待できると、東北新幹線の開通以降

「月岡温泉 空き家改装まちづくり事例」 2014年から毎年1軒、空き店舗を中心に

まずはテーマとコンセプトを中心に据え地方の市町村はもとより、日本国内の観光地、温泉街の空洞化・過疎化は各地で大きな問題となっています。熱海温泉のように街ぐるみでの活性化を成功させ、V字回復を見せる観光地もある一方で、多くの温泉街は衰退に手をこまねいているのが現状ではないでしょうか。 しかし、魅力づくりと言ってもいったいどこから手をつけたらいいのか。 そのひとつの解決策として、「月岡温泉」の空き家改装事例をご紹介しましょう。 一軒の宿の改装も、その総体である大規模な街づ

全面リニューアルを果たした今井荘の空間演出を手掛けた、エイエイピーの建装ブランド「リノーヴァ」

リゾLABの記事でもすでにご紹介したように、桜の森ホテル&リゾーツによってこの程リニューアルオープンを果たした「伊豆今井浜 今井荘」。 恵まれた地域の自然やオーシャンビューを最大限に生かした新しい宿泊体験を提供するリゾートを誕生させるこのプロジェクトに、エイエイピーの建装ブランド「リノーヴァ」が参画し、館内各フロアのレイアウト設計から多彩なファニチャーの選定、さらにオリジナルサインの企画開発と設置を担当しました。 1.新コンセプトは、癒やしとくつろぎの「スローリゾート」新た

日本最大級のペットの楽園「つくばわんわんランド」内に、猫のふれあい施設「ねこハウス」がリニューアルオープン

茨城県筑波山のふもとに位置するつくばわんわんランドは1996年の開業。以来、約1,000頭の犬・猫がいる関東最大級のペットのテーマパークとして知られ、多くの人々に愛され続けています。 このつくばわんわんランドに、旧施設のリニューアルによって規模を倍増した広大な「ねこハウス」が新たに誕生し、2024年4月にめでたくお披露目を迎えることとなりました。 >リゾLAB過去記事 1.新登場した日本最大級のねこハウスは、従来の2倍以上の快適・大空間 つくばわんわんランドに初代のね

補助金を活用した露天風呂付き客室の新設で高付加価値化と売上拡大を両立、「伊豆稲取温泉 石花海 別邸 海うさぎ」の改装事例

若者やファミリー層を中心とした稲取温泉の人気の宿「石花海 別邸 海うさぎ」。 当施設の他に「稲取温泉 石花海」を始めとする施設の数々を運営する喜久多グループでは、これまでも順次、補助金を活用した改装計画を施設ごとに展開してきました。 昨年2023年12月にお披露目となったばかりの石花海 別邸 海うさぎ休眠客室の改装オープンは、令和5年度高付加価値化補助金を活用した事例となります。 今回のリゾLABでは自館の高付加価値化を実現するとともに、地域全体の活性化にも寄与しているこの

温泉街の美観を損ねていた空き家をドライフルーツの専門店として再生、月岡温泉街10店舗目の改装事例

月岡温泉の旅館ホテルの若手経営者らが温泉街活性化をめざして2014年に結成したミライズでは、設立以来、1年に1店舗のペースで温泉街の空き家や空き店舗を改装し、これまでに9つの店舗をオープンさせてきました。 そして2023年12月に記念すべき10店舗目となる「新潟ドライフルーツ&ベジタブル恵(MEGUMI)」が誕生。 1.温泉街の美観をそこねていた空き家を、地産ドライフルーツの専門店として再生月岡温泉旅館組合では、2014年に開湯100周年を迎えたことを機に、温泉街活性化を目

エイエイピーが新たに、女性・ファミリー層に向けた商品・サービス開発の伴走支援業務「イコイワークス」をスタートしました

観光・旅行のマーケットにおいて、女性の動向が大きなカギを握るようになってから久しくなります。 これに伴ってこれまでに女性向けの新施設や商品企画も数多く誕生してきていますが、しかしその商品は真に女性の目線に立って開発され、また女性の共感を得ることができているでしょうか。 そこで株式会社エイエイピーでは、このほど女性やファミリー層に向けた商品・サービス開発を伴走支援する「イコイワークス」を新たにスタートさせました。 1.女性の“憩い” の場から生まれた新発想ビジネス、「イコ

「光の演出」によるナイトタイムの魅力度向上で地域観光を活性化-びわ湖大津観光協会【旧竹林院ライトアップ事業】

豊かな自然と歴史ある建造物をライトアップすることによって大津の夜をより魅力的なものへと生まれ変わらせ、大津市のイメージアップと観光事業の活性化を図ること。 これを目的として、令和5年夏に公益社団法人びわ湖大津観光協会の主催による旧竹林院のライトアップ事業が行われました。 例年は紅葉シーズンに行われている定番の催しですが、夏の開催は今回が初めて。 去る7月29日(土)~9月3日(日) の土・日・祝日、及び8月14日~16日の計16日間に渡って開催された「光の演出」による夜

伊豆リゾートヴィラに、カピバラと泊まれる「アニマルヴィラ&BOOKカフェ」が誕生

株式会社 伊豆バイオパークが運営する伊豆リゾートヴィラ(旧伊豆稲取スポーツヴィラ)が、既存宿泊施設を一部改装。 2023年9月2日に、カピバラと泊まれるアニマルヴィラ(3室)を新規オープンしました。 カピバラと一緒の旅時間を満喫できる施設には、併せてお気に入りの本とともに充実した時間を楽しめる「bookカフェ」も新設。 旅の魅力にプラスアルファの楽しさを添えた、新たな宿泊空間が誕生しました。 1.企画提案からプロデュースまでの経緯 エイエイピーでは長年にわたって、伊豆リ

関東最大級のペットのテーマパーク、つくばわんわんランドが新たなサイン計画を実施、企画から製作まで長期的な視野に立つプロデュース事例

関東最大級のペットのテーマパーク、つくばわんわんランドが新たなサイン計画を実施、企画から製作まで長期的な視野に立つプロデュース事例 1996年に開業したつくばわんわんランドは、茨城県筑波山のふもとにある犬と猫とのふれあいをテーマとした人気レジャー施設で、つくば国際ペット専門学校や、わんわんメモリアルパークを併設するなど、ペットに関わる事業を総合的に展開しています。 グレートデーン、ボルゾイなどの大型犬から、シーズー、ミニチュア・ピンシャーのような小型犬など、約90種5

マーケットを牽引するシニアに支持されるために。「ユニバーサルデザイン」と「バリアフリー」を意識したリノベーション例

超高齢化社会に突入している日本の総人口は、2018年10月時点の時点で1億2,640万人余り。 そのうち前期高齢者と呼ばれる65~74歳の方は約1,760万人(男性・約840万人、女性・約920万人)、75歳以上の後期高齢者の数は約1,798万人(男性・約706万人、女性・約1,092万人)。高齢者人口の合計は約3,558万人と、すでに総人口の28.1%を占めるまでに至っています。 過去を振り返ると昭和25(1950)年時点では65歳以上の人口は総人口の5%にも届いていま

コンセプト立案からプロデュースまで、 遊休スペースを活用したライブラリー空間のご提案

※本記事はプロモーションを含みます。 新型コロナウィルス感染症の大きな影響を受けた観光業界では、ここに来てこれまでになかった新たな潮流が次々と生まれはじめています。そのうちのひとつが現状のオーバーツーリズムを解決しようとする流れです。 このテーマを検討する宿泊施設にとっては、これまで以上に滞在を楽しめる空間づくりや、温泉や料理だけではない新たな付加価値の創造など、広義のサステナブルツーリズムへの対応を進めることが具体的な課題として挙げられます。 星野リゾートの「地域特性

【観光革新プロジェクト】次世代のサクセスに向けて、 エイエイピーが事業を再整理

株式会社エイエイピー 専務取締役 須田紀哉 個人客化やデジタル化、コロナなどによって時代が大きく動いている今こそ、「これまで」ではなく「これから」に目を向けたイノベーションのチャンスです。 次世代の観光のあるべき姿を指針として打ち出し、旅館ホテルビジネスの活性化をめざすために、「観光革新」プロジェクトを立ち上げたエイエイピー。このプロジェクトのシリーズ記事第一弾として、プロジェクト推進リーダーである株式会社エイエイピー須田紀哉専務取締役がその目的と取り組みについて語ります