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温泉街の美観を損ねていた空き家をドライフルーツの専門店として再生、月岡温泉街10店舗目の改装事例

月岡温泉の旅館ホテルの若手経営者らが温泉街活性化をめざして2014年に結成したミライズでは、設立以来、1年に1店舗のペースで温泉街の空き家や空き店舗を改装し、これまでに9つの店舗をオープンさせてきました。
そして2023年12月に記念すべき10店舗目となる「新潟ドライフルーツ&ベジタブル恵(MEGUMI)」が誕生。


目にも鮮やかなドライフルーツが並ぶ

1.温泉街の美観をそこねていた空き家を、地産ドライフルーツの専門店として再生

月岡温泉旅館組合では、2014年に開湯100周年を迎えたことを機に、温泉街活性化を目的として温泉街の景観整備施策に注力し、多様な事業を継続的に推進しています。
その一部を担う形で月岡温泉の旅館、ホテルの若手経営者らが結成した合同会社ミライズでは、街歩きが楽しめる温泉街を目指し、地域にある廃業した土産物店やスナック、空き家などを有効活用して、日本酒やスイーツといった新潟ならではの専門店を毎年1店舗ずつオープンさせ、事業開始からこれまでに計9つの店舗を新規開設してきました。
そんなミライズがこの度グランドオープンさせたのが「新潟ドライフルーツ&ベジタブル恵(MEGUMI)」です。
この改装の舞台となったのは、閉店した温泉街のスナックを改装して2021年にオープンした「新潟甘味premium WAGASHI 和NAGOMI」に隣接する空き家。
外観の劣化により「歩いて楽しむ温泉街」としての景観に悪影響を与えていたこの住居をリノベーションして、地産ドライフルーツ&ベジタブルを集めた専門店へと蘇らせました。


約40種のドライフルーツ&ベジタブルがカップに詰め放題

2.お目見えした「新潟ドライフルーツ&ベジタブル恵(MEGUMI)」とは

オープンした「新潟ドライフルーツ&ベジタブル恵(MEGUMI)」は、温泉街の空き家や空き店舗を新潟のセレクトショップとして再生させ、温泉街の景観向上と街歩きの活性化を目的とした事業による10件目の店舗。
店舗は幅4.5m✕奥行6.4m、約9坪の空き家の1F部分を改装したもので、店舗奥にあった旧和室は店舗用のストックスペースとして活用しました。
また外観は街並みの統一イメージを醸成するためにこれまでのミライズの店舗コンセプトを継承し、建物全体を新たに塗装した上で、格子壁の意匠を用いた仕上げとなっています。


新潟県産を中心とした加工土産品が並ぶ
新潟県産を中心とした加工土産品が並ぶ


店内には水分を残した半生食感のセミドライフルーツや、変わり種野菜ドライベジタブル、多種多様なお土産アイテムなど、新潟県産を中心とした約60 種類の商品が並び、約40種類のドライフルーツ&ベジタブルの中から自分の欲しいものをカップに詰め放題できるなど「買う楽しさ」を提供できる演出も用意されています。

お好みでカップに詰め放題
お好みでカップに詰め放題
お好みでカップに詰め放題


3.コロナの影響を乗り越えて、ミライズの強い意志を継承

今回の企画立ち上げからオープンまで事業全般に携わってきたミライズ代表社員の穴沢恵子さんは「コロナ禍の影響でかなり厳しい時期や局面もありましたが、それでも諦めずに進んでこられたことに対して感謝でいっぱいの気持ちです。オープン後は、街を歩く観光客の姿が増えてきたことを実感する度に、そこにミライズが少なからず貢献できていることを心から嬉しく思います」と語ります。

オープン後の盛況を受けて、ミライズでは2024年にも新たな店舗の開設を予定しているとのこと。
月岡温泉を含めた観光地が本年反転攻勢をかける中で、温泉街に活気を取り戻し、「歩いて楽しい温泉街」として充実していく今後がますます楽しみです。
エイエイピーの改装プロデュースブランド「re:nova」も、そんなミライズとともに次の10年を歩んでいきます。

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■施主|(同)ミライズ
■委託|㈱エイエイピー新潟支店:改装企画・デザイン、サインプロデュース、ディレクション
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